2022インディカーシリーズが開幕






今週末にフロリダ州のセントピーターズバーグでアメリカ最高峰レースのインディカーシリーズが開幕します。



【地上波放送が大幅に増加】今シーズンのインディカーシリーズは米国内では地上波での放送が大幅に増加し、開幕から6レースは地上波にて全米に生中継されます。2日間で行われるインディ500予選ではラストローシュートアウトとFAST9シュートアウトが地上波で生中継されます。



地上波での放送は17戦中14戦となり、残り2レースはNBC系列のUSAネットワーク、1レースはNBCの配信プラットとフォームのピーコックで生配信されます。ピーコックでは全イベントのプラクティスセッションと予選セッションを生配信(米国内のみ)します。



【トロントとアイオワが復活】今シーズンは全17戦で行われ、感染症拡大で2年連続中止となっていたカナダのトロントでのストリートレースが3年ぶりに復活するほか、その翌週には高速ショートオーバルのアイオワでのイベントが2年振りにダブルヘッダーレースとして復活し、会場ではコンサート他様々なお祭りイベントが実施されます。



ペンスキーエンターテイメントのマーク・マイルズCEOは「今シーズンのインディカーシリーズ開幕に関しては各方面から大きな期待を受けています。その期待度は我々の予想以上に大きなものです」とここまでの入念な準備とその結果に大いに満足していることをコメントしています。



【この10年で最大のエントリー台数】今シーズンは6人のルーキーを含む26台がシーズンフルエントリー。この10年では最大のエントリー台数を記録。全17戦中で一番最初にストリート、ロード、オーバルの3タイプのレースを制したドライバーに100万ドルを授与する新たな賞典もスタートします。



【LEDパネルによるマーシャリングシステムを導入】レースオペレーションでは新たにEMモータースポーツ社のマーシャリングシステムが導入され、ロードストリートレースではコースサイドの最大20か所に高輝度LEDパネルが設置され、コースマーシャルの操作によってLEDパネルにフラッグコードが表示されるようになります。







【ローカルイエロー通過時のラップカウント】このマーシャリングシステムにはGPSシステムが搭載され、各レースカーに搭載されたGPSシステムと連携して、ローカルイエロー発生と当該区間通過の有無が即座に判定できるようになります。プラクティスや予選ではローカルイエロー通過車両は当該ラップがカウントされません。ローカルイエローを発生させた車両はこれまで通りにべストラップタイムがはく奪となります。



【ピットでの押し掛けの禁止】そのほかのルール変更ではピットアウト時のストールでストールしたレースカーをピットレーンで押すことは禁止となります。



【ピットボックスの割り当て】ピットボックスの位置はこれまでは前レースイベントでの予選上位のエントラントからピット出口側から順番に割り当てられましたが、今シーズンは予選上位のエントラントから好きな位置を選べることになります。インディ500はこれまで通り予選順位順にピット出口側から割り当てられます。



【全オーバルレースでのエアロルール変更】インディ500に加えて、テキサス、アイオワ、ゲートウェイの各イベントでもフロントダウンフォースの増加を目的としたバージボードの使用が可能となります。湾曲したプレート状のバージボードをアンダーウイングの前縁に装着することにより、フロントウイングが発生するダウンフォースよりもアンダーウイングが発生するダウンフォース量を増大させ、その結果フロントウイングが受けるダーティエアの影響が減少して、より前車に接近できるようになります。







【練習セッションタイムの拡大】オーバル以外の練習セッションはこれまで45分で固定されてきましたが、今後は60分枠が確保され、レッドフラッグなどで中断が発生した時はその分延長して対応されることになります。



【記録への挑戦】シリーズタイトルを7回取っている41歳のスコット・ディクソンはAJフォイトの持つ最多タイトル数の7回目に挑戦します。昨年のインディ500で史上最多タイの4勝目を挙げた46歳のエリオ・カストロネベスは2017年以来5シーズン振りのフル参戦でインディ500史上最多の5勝目を狙います。40歳のウィル・パワーが目標とするのはマリオ・アンドレッティが記録した通算最多ポールポジション獲得数の67です。



開幕戦セントピーターズバーグGPは2月27日(日)深夜2時から生中継します。
https://www.gaora.co.jp/motor/3408870

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