インディカーシリーズではレース中の順位は以下の様に決定します。
- 7.3.タイミング＆スコアリング
- 7.3.1.1. インディカーはレースカーの順位をスタート/フィニッシュラインを含むいずれのタイムラインを通過することで記録する。
- 7.3.3.システム
- 7.3.3.1. 電気計測装置での記録が優先される。
- 7.3.3.2. インディカーは適切に順位を確定するためにオフィシャル間での協議や映像確認、その他のデータを参照することがある。
ロード/ストリートコース、オーバルトラック共に、スタート/フィニッシュライン以外にも様々な場所に計測ラインが設置され、それらのライン上でのレースカーの通過順が基準となります。
マルチカークラッシュなどで隊列が乱れた場合は、イエローが出された時点での順位が確定します。その場合は計測データ他にオフィシャル映像なども参考にされます。
ラップのカウントはレーストラックからピットレーンに延長されたスタート/フィニッシュラインで記録されるほか、アクシデントなどで自走でピットに戻ってリタイアしたレースカーにも、その周はカウントされます。
マルチカーアクシデントでレーストラック上に停止したレースカーは直近のスタート/フィニッシュの通過順にセーフティチームによってエンジンが再始動されます。
ポートランドなど、シケインの不通過などで順位が乱れた場合はローカルルールを設定する場合があります。
ポートランドでは、シケインをショートカットした車両の順位の扱いが、上の図を基準に以下の条件順で順位を決定されます。
- ①アクシデントに巻き込まれずにi2Aとi2を通過した車両。
- ②アクシデントに巻き込まれなかった車両でi2Aかi2ラインのどちらが不通過だった車両、もしくは共に不通過でSC1ラインを通過した車両はi1の通過順。
- ③アクシデントに巻き込まれた車両。
ポートランドでポールスタートだったアレックス・パロウはスタート直後のターン1でのアクシデントに巻き込まれ、③に該当するとして、①と②の後ろとなる16位まで後退。チームはすぐに作戦を変更して燃料をトップオフさせて2ストップ作戦を選択。最終スティントはロングランでのタイヤの消耗を考慮してブラックタイヤを選択。同様に燃費走行を強いられたロッシを最後まで寄せ付けずにフィニッシュしています。