インディアナポリスGP リビュー






【予選2位のパワーが今季待望の初優勝】ウィル・パワーが昨年のインディアナポリスモータースピードウェイ(IMS)ロードコースで開催されたハーベストGPレース2以来13レースぶりの優勝でキャリア40勝目を記録。通算優勝数ではアル・アンサーを超えて単独で5番目の勝利数となりました。IMSロードコースでは4勝目で、ランキングも2つ上がって9位に浮上しています。ロジャー・ペンスキーがIMSのオーナーになってからチーム・ペンスキーのドライバーがここで勝利したのは初めてとなります。



【キャリアベストタイ2位のグロジャン】5月のIMSロードではポールポジションを獲得したロマン・グロジャンが自己ベストタイとなる2位フィニッシュ。IMSロードでは2レース連続の表彰台となりました。グロジャンは3番グリッドスターㇳながらも、レース前半のトラフィックでプッシュトゥパスシステム(P2P)を使い果たし、3位をキープしたまま終盤戦に突入。パロウがストップして出されたフルコースイエローで2位のハータとの差を詰め、残り14周のリスタート直後にハータの前に出ました。その後はハータを突き放して、前のパワーを追うものの、P2Pを使い果たしていたこともあってパワーに追いつくことはできず。ビーケイがストップして出されたイエローでもう一度パワーとの差が詰まるものの、そのまま2位フィニッシュ。現地でレース観戦するのがこれで2回目だという家族の前で表彰台に乗ったグロジャンは「ルーキーなのでまだまだ学ぶことが多いけど、今日はいいレースができました。来週は左に曲がりますよ!」と次戦のオーバルレースデビューに意欲を見せています。







【ポイントリーダーパロウは27位】2点のリードで残り5レースを迎えるアレックス・パロウは予選6位。レース序盤にエンジンの異常燃焼が発生するも、エンジンマッピングを変更しながらトラブルを回避して6位をキープ。レース折り返し付近の2回目のピットストップで前を行くハービイの前に出て5番手へ。ラストピット直後の61周目にオワードをかわして4番手にアップ。しかし、のこり18周の所でエンジンが煙を吹いてコース上にストップ。今季ワーストの27位で5点のみの獲得に終わっています。



【ディクソンはポイント3位に後退】ポイント2位だったスコット・ディクソンは予選中のスピンでベストラップはく奪となり、今季ワーストの26番グリッドスタート。ハードタイヤでスタートし、アンダーカット狙いで10周目に早目にソフトタイヤへ交換。アンダーカットが功を奏して18位へポジションアップ。2回目のピットストップ後は14位まで上がるものの、最終スティントはハードタイヤを選択するというギャンブル。残り5周で3台に一気に抜かれて、今季ワースト17位に終わっています。この結果、ポイントも3位へ後退しています。



【ポールスタートのオワードは5位】ポイント3位で迎えたパト・オワードは今季3回目キャリア4回目のポールポジションを獲得。しかし、2スティント目のハードタイヤで苦戦して4位へ後退。レース終盤はパロウとロッシにかわされて6位まで下がるも、パロウのトラブルで5位フィニッシュ。ディクソンの17位ワーストフィニッシュもあって、21点差でランキング2位に復帰しています。



【ルンガーがデビューレースで12位フィニッシュ】アルピーヌからFIAF2選手権に参戦するクリスチャン・ルンガーが今回はレイホールレターマンラニガンレーシングからスポット参戦。プラクティスでは7番手を記録し予選でも4位といきなり速さを見せました。決勝レースでは1回目のピットストップを遅らせて2周のラップリードを記録。前夜に食中毒に感染して約2時間の睡眠しかとれない中で2時間のレースに挑み、最後は脱水状態に見舞われての12位フィニッシュでした。







【レイホールで集団食中毒】チームがホスピタリティエアリアに手配した夕食をとったグラハムとルンガーを含むチームメンバーの何人かが食中毒に見舞われる事態に。佐藤琢磨選手は独自の食事ルーティンで今回はラーメンを食べに行ったために食中毒感染を免れる。グラハムはほぼ寝ていない状況で食事もろくにとれずにレースに挑み、17番グリッドから気合で6位フィニッシュ。



【佐藤琢磨選手は10位フィニッシュ】予選のギャンブルセッティングに苦労して15番グリッドスタート。ハードタイヤスタートから、アンダーカット狙いの早め早めのピットタイミングで13位までポジションアップ。その後はルンガーとデイリーをパスするなどして10位でラストピットに。その後はパロウとパジェノーの前に出て8位までアップするも、残り2周でニューガーデンとエリクソンにかわされて10位フィニッシュ。TOP10フィニッシュは今季6回目。







【The Biggest Mover】20番グリッドから8位フィニッシュしたジョセフ・ニューガーデンがThe Biggest moverに。



【自己ベストタイのジョンソン】ジミー・ジョンソンは自己ベストタイとなる19位フィニッシュ。しかし、今回は初のリードラップでのフィニッシュ。



【延べ296回のパッシング】コース上でのパッシングは延べ296回でコース記録。そのうち順位変動は190回でコース記録タイ。

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