ナッシュビルのストリートコースに導入される新型バリアー


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1周=2.17マイル(約3.5km)のコースを取り囲むのは2150セットもの最新の組み立て式バリアユニット。

スイスのGEOBRUGG(ジェオブルッグ)製の物で、同メーカーのバリアーはF1のアゼルバイジャンGPやモナコGPなどを始め、様々なモータースポーツの現場でも使用されています。

バリアーは鉄筋入りのコンクリートブロックとスチール製のフェンスを一体化させたものでユニット一つあたりの重量は 9400 ポンド(約4.3トン)。さらにコンクリートブロックの両サイドはスチール製パーツで補強された上にしっかりと連結されるようになっています。

ユニット同士が強固に連結されることにより、レースカーが高速で衝突してもバリアーユニットが動くことによって衝撃を吸収するように設計されています。

フェンスのネットには自動車の車体にも使用される高張力鋼(ハイテン鋼)が使用され。ネットを固定するポストもコンクリートブロックとポスト同士でボルトで強固に締結されます。

これらのバリアーユニットは、高速道路などでの落石防止用のバリアーネットとして開発されていたもので、その強度は質量750㎏の鉄球をぶつけるFIA基準を満たしています。

2150ものバリアーユニットの設置には3週間を要し、レース終了後10日間で撤去されることになっています。ユニットの資材自体は3月にスイスからナシュビルに到着しています。



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バリアーには長さ3.7mの基本ユニットの他に、30度のアングルを持たせた曲面形状の短尺バリアもあって、タイトなコーナー部分でもRを持たせてバリアユニットを結合できるようになっています。



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コースのランドマークである全長500mの朝鮮戦争退役軍人記念橋にも同様のユニットが設置され、期間中には橋下のカンバーランド川には医師とダイバーが常時待機することになっています。

しかしながら、これまでもセントピーターズバーグやベルアイルパークなど水際にレーストラックが設置されるレースがあり、当該水域には医師とダイバーが待機していましたが、出動した実績は1回もありません。

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