デトロイトGPレース2　リビュー

【今シーズン初のリピートウィナー】16番グリッドスタートパト・オワードは2ストップ作戦を選択。最初のイエローで前の5台かピットインして11位へポジションアップ。1回目のピットストップ後は5位へアップ。2回目のピットストップ後も5位をキープして、その後の2回のイエロー後のリスタートで大きくジャンプアップ。最後の7周ではレイホール、パロウ、ハータ、ニューガーデンの4台を抜いてフィニッシュ。第4戦テキサス以来今季2勝目、4回目の表彰台となりました。アローマクラーレンSPとしては通算9勝目となります。

【オワードがポイントリーダーに】8レースで2勝、4回の表彰台で1点差でポイントリーダーに立ちました。

【ペンスキー勢の未勝利は8へ】70周のレースで67周リードしながらもニューガーデンは2位フィニッシュ。これでチームペンスキーのシーズン初優勝は9レース目以降となり、未勝利に終わった1999年以降では2013年以来のワースト更新。

【苦戦が続いた佐藤琢磨選手（予選19位→12位】「デトロイトのレース2は厳しい戦いとなりました。土曜日に比べると、残念ながら僕たちはスピードを少し失ったように思います。予選もうまくいかず、19番グリッドからのスタートとなりましたが、昨日と同じように僕たちは力強く挽回を図りました。レース戦略はとてもよかったと思います。ただし、期待するようなスピードを僕たちのマシーンから引き出すことができず、上位進出はなりませんでした。苦しい戦いで、10位でフィニッシュできそうでしたが、12位に終わりました。昨日の4位に比べると、あまり嬉しい結果とはいえません。いずれにせよ、今日はとてもいいデータを収集できたと思うので、今後開催されるナッシュヴィルやロングビーチの市街地コースでこれを役立てるつもりです。シーズンの残るレースで、僕たちがさらにギアを上げられることを期待しています」

【フェルッチがバックアップカーで10位】予選12位ながらも予選セッション終盤でクラッシュ。タブまでダメージが及んだため、琢磨選手のバックアップカーを急遽引っ張り出してエンジンを移植。2時間の作業時間でレーススタートまでに間に合わせました。予選後のバックアップカーへの交換は最後尾グリッドへの降格となりますが、クラッシュなどのアクシデントなどが原因でインディカーの認証が得られた場合はオリジナルグリッドからスタートできることになります（ルール8.1.7.1.）。フェルッチは認証を得てオリジナルグリッドからスタートして10位フィニッシュしています。

【グロジャンが自ら消火活動に】ブレーキトラブルでストップしたロマン・グロジャンはコーナーワーカーから紹介を受け取ってフロントブレーキの火災を消化しようとしたものの、ホルマトロ・セーフティチームが間もなく到着。消火活動はセーフティチームが行いました。セーフティチームは内規としてアクシデント発生から20秒以内の現場到着と活動開始、3分以内の負傷者のケアセンターへの搬送完了を目標として様々な状況を想定しての訓練を積み重ねています。

【ニューガーデンは今季3回目の2位フィニッシュ】去年のアイオワ以来、16レースぶりキャリア12回目のポールポジションを獲得したニューガーデン。ブラックタイヤスタートで2位以下に12秒差をつけるものの、ケレットがピットレーンでのストップしてフルコースイエローを懸念して予定よりもかなり早めのピットストップ。結局、フルコースイエローにはならずに残り50周を1ストップで行かなければならくなり、ソフトタイヤのロングランと燃費走行を強いられる結果に。レース終盤では2回のイエローが出たもののレッドタイヤの消耗は激しくリードは守れず。今季3回目の2位フィニッシュ。

【2レースとも5位のレイホール】デトロイトを得意とするグラハム・レイホールはレース1で予選20位から5位フィニッシュ。レース2は予選9位から5位フィニッシュ。

【未だに上昇気流のエリクソン】土曜日にインディカー初優勝したマーカス・エリクソン。日曜日のレース2では予選22位からの9位フィニッシュ。

【ビーケイ、アップアンドダウン】レース1では2位フィニッシュ。レース2では予選3位からのスタートも接触を受けてタイヤをカットしてピットストップが1回増えてしまい18位フィニッシュ。この結果、ドライバーズランキングではレース1で4位へ上がったものの、ニューガーデンの一つ下の5位へ逆戻り。

【シーズンも折り返して後半戦へ突入】次回第9戦ロードアメリカ・グランプリ6月20日(日) 深夜1時から生中継！　コメンタリーには8シーズンぶりに中野信治さんが登場！！