グラハム・レイホールのクラッシュによるコーションを挟んで佐藤琢磨選手はオーバーカット狙いでストレッチして157周目に4回目のピットストップ。前がいなくなった151周目からクリーンエアの中で3週連続で自己ベストを更新。エリオよりも6周伸ばしてのピットストップでした。
ピットアウト後はハータとパジェノーをオーバーカットして、実質トップのパロウからは約2.5秒後方でビーケイの後ろの7番手でコースに復帰。
しかし、チームはコーションが出ることを見越してノーピット作戦を選択して琢磨選手へは燃費走行を指示。琢磨選手はラップリーダーのエリオから約18秒差の18位まで後退しました。
結局、コーションは出されずに残り6周で琢磨選手はスプラッシュ&ゴーでピットイン。14位でレースを終えています。
もし、コーション想定の燃費走行をせずにフルリッチで走行して、ラストピットをスプラッシュ&ゴーにしていた場合は、前にいたビーケイとハンターレイはラストピットで遅れたので、琢磨選手は06、10、5の3台を追いかけ、なおかつ背後からハイペースで迫る22を抑えなければならない状況でした。
もし、フルリッチで走行を続け、コーションが出ていれば、スプラッシュ&ゴーでタイヤ無交換、コーションが長くなりそうであればステイアウトして前の3台(か4台)の前に出てクリーンエアで逃げる作戦もありました。
10、06、5、22はその前のピットストップが琢磨選手よりも6周も前だったので、コーションが出ても1ストップは必須の状況でした。
【佐藤琢磨選手のレース後のコメント】切り取り報道にならないようにノーカットでご紹介します
皆さんが考えた”ベスト作戦”はどうだったでしょうか??