インディ500予選生中継裏話






予選2日目の中継開始3分前になって現地とつなぐインカムから中継開始は2分遅れの2時2分からと突然の連絡。急遽、アタマ2分をつないで待ち受けていたら始まる気配なし・・・インカムは沈黙。結局、2時5分から現地NBCはスタート。他国はどう対応していたのだろうか?







中継冒頭でインタビューしたのはボルグワーナーPR担当のスティーブ・シャンク氏。その前にはインディカーでメディア担当スタッフだったので我々とは顔なじみです。シャンク氏は大のインディ500フリークで、先日亡くなったボビー・アンサーの大ファンでもありました。2017年の琢磨選手の凱旋時にはボルグワーナーPR担当としてトロフィーとともに来日。琢磨選手のファンミーティングイベントではトロフィーと共に登壇して来場した皆さんの写真撮影を手伝っていました。







予選2日目最初のアテンプトのカラムの時だけなぜか速度表示がキロに。その次のパワーからはマイルに戻りましたが原因不明。キロ表示にされてしまうとかえってわかりづらいという・・・。







シボレー復帰10シーズン記念ステッカー。チームペンスキーとエドカーペンターレーシングはシボレーエンジンでの10シーズン目と言うことでエンジンのヘッドカバーの所のボウタイマークの横に「10」をデザインしたステッカーを張っていました。普段はピットレーンでエンジンやリアサスペンションダンパーが丸見えになることはめったにないのですが、この時は1回目の予選アテンプト直後でエンジンを冷やさなければならない状況だったということでエンジンやダンパーが丸見えになっていました。







私と天野さんは毎年シーズン開幕前のオープンテストではシャシーの改良点を確認しに「ダラーラ」のトレーラーを訪問するのがルーティンでした。今やダラーラUSAのCEOとなったステファノ・デポンテ氏とは昔からのなじみで、当時は現場の技術スタッフだったデポンテ氏も今やCEOになっています。デポンテ氏は片言の日本語を話すほどの親日家でもあります。







今回のコメンタリーはレーサー鹿島さんと武藤英紀さんと松田秀士さんでした。松田さんはリモート出演。予選2日目は背景用ににインディアナポリスモータースピードウェイの実況室の写真を松田さんに送ったのですが、回線の通信不良で映像はオフにすることに。結局、2日目は声だけの出演となってしまいました。松田さんはカーブデイ中継はスタジオからの出演となります。1日目は武藤君最後かなり眠そう…







ファスト9シュートアウト直前の緊張感漂う現場からロジャー安川氏が現場リポート。奇しくも同じタイミングでNBCはアレックス・パロウのインタビュー。予選ではスポッター一人なのでロジャーはピットからのリポート。カーブデーと決勝日はターン1のスタントうえでパロウのスポッターを務めます。



この20年間、一昨年までは毎年インディ500の予選は現場にいましたが、インディ500予選独特の長丁場の中での特別な緊張感の波をぜひ日本のレースファンの皆さんにも味わっていただきたく、今回は完全生中継でお送りいたしました。

2件のコメント

  1. 完全生中継、とても良かったです!
    決勝とは異なり、ひとりひとりをじっくりと見れることや、
    パーソナリティを知ることは本当に興味深く、かつ、ドラマティックで、
    確かにこれも”ひとつのレース”だと思いました。
    武藤節をはじめ、ドライバー3名のコメンタリーも良かったです。
    来年も是非、お願いいたします。
    1. JRニシデブランドさんへ
      予選だけでレギュラーレース以上のドラマがありましたね!

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