第105回インディアナポリス500 予選1日目 情報まとめ






曇りのちはれ 気温26~29度 路面40~49度 湿度81%~39% 



【予選1日目リザルト】https://www.indycar.com/results/ntt-indycar-series/2021/105th-running-of-the-indianapolis-500/qualifications—day-1



【ディクソンがトップスピード】正午に予選開始。予選出走順を決める前日のくじ引きで1番を引き当てたスコット・ディクソンが気温と路面温度がまた低い状況の好コンディションで231.828 mphを記録。結局、この記録は予選終了の午後5時50分まで塗り替えらえることはなく、予選2日目のファスト9セッションへの進出を決めています。「最初に出走するの初めてで非常に興味深かったですが、確かにかなり有利です。スムースな走りができました。ただ2周目でミスして少しロスしました」とディクソンはコメント。ディクソンは予選2日目に4回目のポールポジションを狙います。



【TOP9に4台を残したチップガナッシレーシング】ディクソンに続いて、カナーン、パロウ、エリクソンと4台すべてをTOP9に入れてきたチップガナッシレーシング。チームメイトが最大のライバルとなっています。カナーンは「自分にとっては実はこれが初めてのファスト9で本当に気分がいいです。チームは本当にいい仕事をしてきたと思います。去年はホンダはライバルでしたが、ホンダエンジンは最高ですね。明日はだいぶ状況が変わりますが、いい手ごたえのままで臨めそうです」とご機嫌な状況でコメント。自分の予選アテンプトの後にはすぐにエリクソンの所に行って細かくアドバイスをしていました。







【パロウがクラッシュ】1回目のアテンプトで7番手だったアレックス・パロウは2回目のアテンプトの3周目でクラッシュ。体は無事でしたがレースカーは明日の午前の予選前プラクティスセッションに向けて徹夜の作業になりそうです。「インディカーの安全性の高さおかげで体は無事でしたが、チームには申し訳ないと思っています。もう少しポジションを上げられると思いましたがコントロールを失いました。明日はチームの為にも全力で戦います」とパロウはコメントしています。







【3つのグリッドを5台で争う】予選1日目が終了して10位から30位まではスターティンググリッドが確保されましたが、パワー、カラム、デシルベストロ、キンボール、エナーソンの5人は明日の90分間の「ラストローシュートアウト」で3つのグリッド争います。90分間でアテンプト回数は無制限。出走順は金曜日のくじ引き順になります。よって、#14カラム、#12パワー、#75エナーソン、#16デシルベストロ、#11キンボールの順でアテンプトが始まります。



【ケレットVSパワー、最後の戦い】残り15分でパワーが2回目のアテンプト。その時点のオンザバブルの30位は229.250mphのダルトン・ケレット。 パワーは1回目のアテンプトで記録した229.052はすでにバンプアウトされて”予選速度なし”。パワーの2回目のアテンプトは229.228mphでケレットを上回れずに31位で”予選速度なし”。残り5分でケレットがグリッド防衛のために2回目のアテンプトと同時に229.228は抹消。ケレットは228.866mphでその時点の30番手だったので、そのまま30番グリッドを確保しました。非常に珍しいケースでしたが、ルール上は31位以下の速度は記録として扱われないので、このような結果になりました。



【不振のペンスキー勢】ペンスキーの最後のインディ500予選落ちは1995年。この時はディフェンディングウィナーのアル・アンサーjrとインディ500で2勝しているエマーソン・フィッティパルディが速度が出ずに共に予選落ちという悪夢。ここまではルーキーのマクロクリンの17番グリッドが最上位。ニューガーデン21位、パジェノー26位。2018年インディ500ウィナーでシリーズ通算ポールポジション62回のパワーは予選落ちの危機。テクニカルサポートを行っているデシルベストロも苦戦が続いています。一方で同じシボレーエンジンのカーペンターとビーケイがファスト9に進出しているので、チーム独自に施した”何か”が裏目に出ているのかもしれません。



【スタジオ解説のジョンソン】今回のインディ500ではピットに架設されたNBCのスタジオで解説者を務めるジミー・ジョンソン。今季はチップガナッシからのロードストリートレースのみの参戦ですが、「家族の許可が得られれば参戦を考えたい」と前日にチームオーナーのチップ・ガナッシの「彼の意思次第では5台目も用意する」と言うオファーに対してNBCの中継内でコメント。







【痛みに耐えるフェルッチ】木曜日にターン2でクラッシュして左足を打撲したサンティーノ・フェルッチ。2日後の予選初日になって痛みが悪化。2回目のアテンプトは途中で中止したものの23番手に収まっています。



【大躍進のジョーンズ】複数回で最もジャンプアップしたのは18番手から11番手まで上げたエド・ジョーンズ。終了50分前の路面温度が下がってきた時間帯で見事な走りでした。



【ドライバーの着座位置】NBCの中継ではヘルメットへのダクトフォース装着を如何に低くできるかが話題に。座高が高いステファン・ウィルソンは頭頂部完全にエアロスクリーンの外に。琢磨選手やパジェノーがダクトを口元に持ってきたのはそれが理由かもしれません。NBCコメンタリーのジョンソンは着座位置の修正で3回もシートを作り直したとコメント。



【佐藤琢磨選手は15番グリッド】午後12時55分ごろに1回目のアテンプト。午後3時22分にレーン2からの2回目のアテンプトに行くものの3周目に中断しています。午後5時過ぎに再びレーン2に並んだものの、レーン1からのアテンプトが続いたために3回目のアテンプトはなりませんでした。あと7分ほど早くラインに並べば行けた可能性はありましたが、あの時点ではまだ気温が高く決断には難しい状況だったようです。



12:51 p.m.           #30       TAKUMA SATO/Tokyo, Japan
Panasonic/PeopleReady Honda
          QA-1        1 – 38.8961 – 231.386                                                 Q – 12
                             2 – 38.9852 – 230.857                   
                             3 – 39.0413 – 230.525    
                             4 – 39.1191 – 230.067                   
                             T 2:36.0417 – 230.708



3:22 p.m.             #30       TAKUMA SATO/Kumla, Sweden
Panasonic/PeopleReady Honda
QA-2                    1 – 39.0670 – 230.373                                                 UA – 5
                             2 – 39.1406 – 229.940                           Driver waves off the run.



【佐藤琢磨選手のコメント】「残念ながら、僕たちのパフォーマンスは十分に速いとはいえませんでした。15番グリッドは、決して悪いポジションではありませんが、素晴らしいものともいえません。昨年はフロントロウからスタートしたので、残念な1日でした。僕たちは2回目の走行を望んでいましたが、それはまだ日が高い時間帯で気温も高かったので、3回目の走行に挑むことにしましたが、僕たちが並んだレーン2よりもルール上はレーン1が優先されるため、結果的に出走できず、フラストレーションが募りました。ただし、僕たちには強力なレースカーがあるので、今後はレースカーの煮詰めに全力を尽くすつもりです。まだ明日とカーブデイに走行できる機会があります。ここから追い上げなければいけません。厳しいレースになりそうです」







【トップ9】







【予選2日目スケジュール】



Last Chance Practice 11:00AM-11:30AM Fast Nine Practice 11:30AM-12:00PM



Last Chance Qualifying 1:15PM-2:30PM Fast Nine Qualifying 3:00PM-3:45PM



Practice 5:00PM-7:00PM



BSスカパー! 深夜2時 生中継! https://sports.skyperfectv.co.jp/motor/002656/

2件のコメント

  1. 琢磨選手、ちょっと残念な予選でしたね。

    でも一昨年、予選14番手から3位に上り詰めた実績があります。なんとしても逆転連覇と行きたいですね。
    1. S-MATさんへ
      その年はタイヤトラブルでピットインし直して1周遅れの31位から3位まで追い上げました。

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