【3ストップ、4スティントレース】
去年のよりも5周増えて85周となったので、3ストップ以外の選択肢がなくなりました。ハードタイヤでのバランスの悪さがプラクティスセッションから訴えられていたので、どのスティントにハードタイヤを投入して何周でソフトタイヤに交換するかがキーポイントでした。
【スタートコマンド】
インディアナポリス・コルツのクオーターバックのカーソン・ウェンツがThe month of Mayをキックオフ!
【3レース目で初ポールポジションのグロジャン】
F1からインディカーへ転向して3レース目のロマン・グロジャンが2011年GP2イスタンブール戦以来となる10年振りのポールポジションを獲得。グロジャンにとっては初めてのローリングスタートによる2列スタートになりました。かつてインディカーに転向してきたナイジェル・マンセルは微妙な駆け引きができず、後続に抜かれるシーンが良くありました。初めてのインディ500でも最後のリスタートでエマーソン・フィッティパルディにぶち抜かれて優勝をさらわれています。
グロジャンはグリーンフラッグ前のパレードラップ中に無線でNBCのコメンタリー陣とも交信。レースカーに乗り込んでからならまだしも、隊列走行中にTV中継のインタビューを受けるというのもレース人生初だったでしょう。
【超残念!地元のコナー・デイリー】
キャリは初の”ファスト6”(キャリアベストグリッドは去年のアイオワのポールポジション)だった地元インディアナ出身のコナー・デイリー。スペシャルカラーで張り切ってスタートしたにもかかわらず、ターン1でサンドイッチされてレースを終えました。インディ500では再び米空軍のスペシャルカラーに戻ります。
【ピットアクシデントの琢磨選手】
佐藤琢磨選手は1回目のピットストップでエアレンチのホースをひっかけるアクシデント。幸いにもレースカーにダメージを受けることもなく、順位に大きく影響することはありませんでした。結果的にチームへの罰金のペナルティが科せられています。アクシデントの原因がドライバーのミスではない場合はドライブスルーなどではなくチームへの罰金となります。
【ハードタイヤに苦労したグロジャン】
2回目のストップでハードタイヤに交換する前は2位以下に7秒以上もの差をつけていたグロジャン。しかし、早目のピットタイミングでアンダーカットを狙いにきたビーケイにアウトラップでかわされて首位陥落。ハードタイヤでのバランスに苦しんで度々コースオフしながらもビーケイから2秒7のビハインドでラストピット。ピットアウトの時にドライブスルーペナルティを受けていたブルデイの後ろにでてしまったものの、ニューレッドを履くブルデイはペースが速く、簡単には抜けない状況。
グロジャンは3位のパロウを引き離すペースで走りながらも、前を行くビーケイのペースは速く、2位フィニッシュ。レース後にはスタンドからの大歓声に手を振って答えたグロジャンは2015年F1世界選手権ベルギーGP以来の表彰台に立っています。
【我慢のレースで5位フィニッシュしたレイホール】
オープニングラップでのアクシデントに巻き込まれて11位から最後尾の24位まで転落したグラハム・レイホール。ピットは超燃費走行で5周目のリスタート後は2ストップで走り切るというstupidな作戦を指示。最初は大胆な作戦に激怒していたグラハムでしたが、P2Pにも全く手をつけずに何とか5位まで浮上。最後はP2Pを6秒だけ使ってパジェノーを抑え込み、5位をキープしています。
【現地映像に映るGAORAインタビュー】
現地NBCがCMの間、ちらりと映りました。
【その他】
- ギャンブル不発のディクソンは結局3ストップで9位フィニッシュ。ポイントリードはキープ。
- そのディクソンは5レース全てでTOP10フィニッシュしている唯一のドライバー。「
- 予選18位から22位フィニッシュだったヒンチは中継にほぼ映らず。
- 5レース未勝利のペンスキー勢。2013年は8戦目でシーズン初勝利。
- 2位を走りながらもピットトラブルのマイケル・シャンクは激怒してIMSAのミッドオハイオへ、しかしこちらも予選3位からピットでのミスでクラス最後尾の6位フィニッシュ。
- 20歳のビーケイはアメリカの法律上、アルコールを口にすることができずにサイダーで祝福。