2019シーズン全17戦で使用されたタイヤスペックは21種類
インディカーシリーズのタイヤはファイアストンのワンメイクです。毎回レース前にタイヤ情報がファイアストンから送られてくるので、情報を日本語でまとめているのですが、インディカーシリーズで1年間にどれくらいの種類のタイヤが使用されているのか気になったので、調べてみました。
様々なコースの特性に合わせてタイヤのコンパウンドだけではなくコンストラクションにも様々なスペックがありますが基本的に以下に分類されます。
- ストリート用
- 中速ロード用
- 高速ロード用
- ショートオーバル用
- インディ500用
- テキサス用
バンピーでコーナーリング速度も低めで入力も小さいストリートではコンストラクションもコンパウンドも最も軟らかめにしてトラクション重視のスペックになります。
ハイスピードロードコースではコーナーリング速度が高くて旋回時間も長く入力が大きくなるので、つぶれにくいコンストラクションにすると同時に耐摩耗性を高めます。
ミッドオハイオなどのいくつかのロードコースでは左右でスペックを変えることもあります。
オーバルではインディ500やテキサスでは耐熱性と耐摩耗性を重視し、ショートオーバルではグリップを重視します。
ファイアストンスポーツディレクターのキャラ・アダムスさんに聞いたところ、ハイスピードロードコース用のタイヤをストリートコースで使用すると、タイヤが跳ねまくってトラクションがかからずに加速も減速もまともにできない状況になるそうです。タイヤのコンストラクション(ストラクチャー)はバネとしても機能します。
第1戦セントピーターズバーグ
ハード=新スペック① ソフト=新スペック②
第2戦COTA
ハード=前年のインディGPと同じ③ ソフト=前年のインディGPと同じ④
第3戦アラバマ
ハード=2017年と同じ⑤ ソフト=2018年と同じ⑥
第4戦ロングビーチ
ハード=開幕戦と同じ① ソフト=開幕戦と同じ②
第5戦インディGP
ハード=2018年と同じ③ ソフト=2018年と同じ④
第6戦インディ500
新スペック⑦
第7戦第8戦デトロイト
ハード=開幕戦と同じ① ソフト=開幕戦と同じ②
第9戦テキサス
右=新スペック⑧ 左=2018年と同じ⑨
第10戦ロードアメリカ
ハード=新スペック⑩ ソフト=新スペック⑪
第11戦トロント
ハード=新スペック⑫ ソフト=デトロイトと一緒②
第12戦アイオワ
右=2018テキサスと同じ⑧ 左=2018インディと同じ⑬
第13戦ミッドオハイオ
ハード=新スペック⑭ ソフト右=新スペック⑮ ソフト左=2018と同じ⑯
第14戦ポコノ
右=新スペック⑰ 左=インディ500と同じ⑦
第15戦ゲートウェイ
右=2018年と同じ⑱ 左=新スペック⑲
第16戦ポートランド
ハード=第13戦と同じ⑭ ソフト=第13戦と同じ⑮⑯
第17戦ラグナセカ
ハード=新スペック⑳ ソフト=新スペック㉑
この年は新スペックラッシュでしたね。ちなみに内圧はリアルタイムでチェックされているので、スペック外の低内圧での使用によるタイヤトラブルの発生は記憶にありません。