6チームがセブリングで始動!



フロリダ州のセブリングインターナショナルレースウェイで1月18日19日にインディカーのチームテストが行われ、6チーム14人のドライバーが走行しました。

今回はオープンテストではなく、各チームのプライベートテストということで、ラップタイムとスピードは公式にはリリースされていません。6チームはセブリング特有のバンピーな路面でストリートコースでの走行を想定したテストに専念しました。

【ガナッシとアンドレッティが好発進】 シリーズでもトップクラスの大所帯を誇るチップガナッシは月曜日に4台がテストを行い、アンドレッティは火曜日に4台加えてメイヤーシャンクの1台が走行。
ラップタイムを見る限りでは月曜日はチップガナッシのディクソンがトップタイム。火曜日はアンドレッティのロッシがトップタイムを記録し、順調なスタートを切っています。

【注目を浴びるパロウ】 デビューイヤーの2020シーズン第3戦目に3位表彰台を獲得するなどの活躍を見せ、今シーズンはトップチームのチップガナッシに抜擢されたアレックス・パロウ。オーナーのチップ・ガナッシも「すでに何勝もしているかのような風格がある」と評価し、今シーズンの飛躍が大いに期待されています。

【挑戦し続けるジョンソン】 NASCARカップを7回獲得したジミー・ジョンソンは45歳のルーキーとして新たな挑戦を続けています。この20年間、ダウンフォースはインディカーの10分の1位以下で、車重1500㎏オーバーの割には貧弱なタイヤのストックカーとすっかり一体化してしまった感覚を、パワステなしでクイックなハンドリング、まるで違うブレーキフィーリングのインディカーに限られた時間で適応させなければなりません。一番感覚が違うのはその強烈なカーボンブレーキだとジョンソンはSNSでコメントしています。

ジョンソンはこのオフにF4レースカーでシングルシーター特有の空力特性とタイヤの使い方を地道に特訓。過去7回獲得したタイトルだけでは満足しないハングリー精神をプライドも関係なく見せています。

【フォイトの復興なるか】 40歳で6回目のタイトルを獲得して勢いが止まらないディクソンに対して、通算31勝と過去4回のタイトル獲得を誇るもう一人アラフォードライバーのセバスチャン・ブルデイ。2年ぶりのフル参戦となります。2015年から4年連続で優勝するなどして、デイルコインにも2勝をもたらした優勝請負人のブルデイがAJフォイトレーシングに2013年ロングビーチ以来の勝利をもたらすか大きな期待がかかります。

今年は新たにチームに加入したエンジニアのジャスティン・テイラーがブルデイを担当。昨年まで14号車を担当し、最終戦でのブルデイの4位フィニッシュでエントラントポイントランキング21位に滑り込んだ結果、ランキング22位まで与えられるリーダーズサークルボーナスの100万ドル獲得に導いたマイク・コリバーは2台を統括するテクニカルディレクターに昇格します。コリバーはかつては2001年に服部茂章選手を担当し、2011年のインディジャパンファイナルでは武藤選手とタッグを組んでいました。



今回のセブリングでの2日間のテストは各チームが各々にシーズンオフの宿題をこなすということで一概にタイムを比較することは無意味です。各チームはバンピーな路面でのダンパーテストなどの脚回りのチェックを重点的に行います。このセブリングで通用する脚周りはどのコースでも通用する最強の物となります。

しかし、この7シーズンで4回タイトルを獲得しているチームペンスキーはこの2日間は姿を現しませんでした。タイトル奪還にかけるペンスキーの今後の動きからは目が離せません。

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