【佐藤琢磨リリース】ベストのスタートもマシンバランスに苦しみ下位に



【佐藤琢磨リリース】 インディ第12戦は、アイオワ州Iowa Speedwayで行われた。土曜日に行われたプラクティスでは、「そこそこ良いセッションにはなりましたが、最後にニュータイヤでアタックできなかったので不安要素が残りました」と佐藤は14位に留まった。
 その日の午後に始まった予選、アタックの順番はランキングの逆順で行われた。「朝のプラクティスで全部を試し切れていなかったので、ウォーム・アップ・ラップから全力で走って確認しました」と、佐藤は果敢に攻めて、1周目に17.9605を叩き出し、2周目はマシンを滑らせてしまい18.2733となったが平均スピード177.646MPHで暫定トップに躍り出た。その後ペンスキーの3台が佐藤を上回り、佐藤は4番手で明日の決勝を迎えることになった。「2列目グリッドは良いポジションだと思っています。昨年もいいレースを戦えたことだし、今年もそういうレースにしたいと思っています」とコメントした。

 決勝は土曜日の午後6時から始まる予定であったが、スコールのような雨がサーキットを襲い、約5時間遅れの現地時間の午後11時前に始まった。

 佐藤はいいスタートをみせて、ニューガーデン、パジェノーをパスしていきなり2位に浮上する。しかし、再び2台にパスされて4位で走行を続けた。ところが、再び雨が降り出して、レースは赤旗中断となり、30分近くの中断を挟んで66周目にレースは再開された。

 深夜のレースでコンディションが今までと全く違うのか、ほとんどのクルマがルーズに苦しめれていて、再開後すぐにかなりのマシンがピットインしてクルマのアジャストをした。

佐藤は5位でコースインするも、リスタートでロッシを綺麗にパスして再び4位で走行を続けた。

 しかし、100周を経過した頃からクルマに変化が出てきたようで、予定よりも大幅に早く119周目にピットインする。他車とピットのタイミングが変わったので、再び3位を走行するが、177周目のピットイン後はラップバックすることができず、更に187周目のターン4で、セージ・カラムに後ろから追突されてしまい、スピンを喫してしまう。その後もなんとかコースにとどまろうと頑張ったが、216周目にピットインして、そこでレースを終えた。


【佐藤琢磨選手のコメント】 スタートはとても良かったです。しかし途中からマシンバランスが悪くなってしまい、予定より早めのピットストップをすることになりました。その後は良かったのですが、パワーとハンターレイの後ろから追い上げようとしていたときに、ターン4で後ろから追突されてしまい、その後もなんとかコースに留まるよう頑張りましたが、かないませんでした。とても頑張ってくれたチームクルーと、遅くまで残ってくれたファンの皆に申し訳無かったです。

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