【佐藤琢磨リリース】セット決まらずも得意なウェットで3位浮上



【佐藤琢磨公式リリース】 先週のインディ500の興奮も冷めないうちにインディカー第7戦が、ミシガン州デトロイトのBelle Isle Parkで始まった。土曜日に第7戦(レース1)、日曜日に第8戦(レース2)のダブルヘッダーで行われる。

 レース1の予選は土曜日の午前中に行われた。金曜日に行われたプラクティスでは、佐藤はセットの方向性が合わず中盤に沈んでしまった。「レイホールとセットを分けたので、予選は彼のセットをコピーします」と佐藤はコメントした。その予選、午前中のBelle Isle Parkはとても素晴らしい天気となった。佐藤はグループ2から出走し、グループ5位、総合9位で予選を終えた。

 ところが、午後になるとコースは雷雨に襲われて、レース開始は大幅に遅れた。レース1はウェット宣言が出され、75分経過でチェッカーが出されることになった。決勝は約1時間遅れの現地時間午後5時に始まった。

 レースは通常ダブルファイル(2列)でのスタートだが、安全を考慮してシングルファイルとなった。佐藤はグリップが悪い中、少しずつ順位を上げて、6周目にはハータをパスして5番手に浮上。18周目にフルコース・コーションが出て、各車ピットイン。佐藤は6位でコースに復帰する。その後ディクソンのクラッシュで5位、29周目にハンターレイをパスして4位、さらにローゼンクヴィストをパスして3位に浮上する。最後のフルコース・コーション開けで更に上位を狙うも、前の2台とはペースが明らかに違い、佐藤はそのまま3位でチェッカーを受けた。

 優勝は途中早めにピットインした2位スタートのニューガーデンが獲得した。


【佐藤琢磨選手のコメント】 今回のプラクティスは、レイホールと二人でセッティングを分けて試しましたが、僕の方は全くダメで、予選はレイホールのセットをコピーして挑みました。それでもトップから1秒以上も離されて、決勝の展開が不安でした。ただ雨が降り、路面がウェットになったので、ペースの差が少なくなり、オーバーテイクしていくことができました。また、チームもいい仕事をしてくれました。3位のローゼンクヴィストをパスする際、彼は非常にフェアに対応してくれました。その後ロッシを追いかけたかったですが、全然無理でした。今回の3位もシリーズ的には非常に良かったと思っています。明日のレースに備えてどうクルマをセットするかについては、まだ答えが見つかっていませんが、これからデータをみて考えていきます。

3件のコメント

  1. 隊列が整う前にピットオープンした事にマルコとRHRがお怒りという記事を見ましたが
    あの辺のレギュレーションはどうなんですか?
    確かに先に入ったRHRが2位にいないんでおかしいなと思って見てましたが

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