第15戦ゲートウェイまとめ


【チャンピオン争いに望みをつなげたパワー】 抜きにくいエアロと言われる中で150周目にディクソンをクリアーにパスしてからはレースを支配。インディ500以来の今季3勝目を挙げました。
2レースを残して、81点差のランキング4位から68点差のランキング3位となっています。一時は93点差まで引き離されていましたが望みをつなぎました。今シーズンは18位以下のフィニッシュが5回。20位以下のフィニッシュが3回ありました。

【ミッションを成功させたロッシ】 残り50周のところまではコース上でディクソンを追っていたロッシ。抜けないと見ると直ちに燃費作戦に切り替えて最終的にはディクソンの前でフィニッシュ。29点差を26点差に縮めました。
「パワーの前に出られるはわからなかったが、とにかくディクソンの前でフィニッシュすることだけを考えた。あとで順位は戻せることはわかっていても、多くクルマの抜かれるのを我慢し続けるのはつらかった」と我慢のレースを展開しながらも、実質優勝したのと同等の目的を達成しました。


【策に溺れたディクソン】 ポールスタートから145周の最多ラップリードを取りながらもロッシにも抜かれて3位フィニッシュとなったディクソン。残り16周でスプラッシュしたパワーのピットタイムが4.2秒だったのに対して残り10周でピットインしたディクソンは3秒以下のピットタイムでコースに戻りましたが、すでにロッシは前に行っていました。ディクソンは「燃費走行に徹するかどうかもっと早めに決断しておけばよかった」とコメントしていますが、ゲートウェイでの事前テスト無しで最多ラップリードを記録しての3位フィニッシュは最低限のダメージで済みました。
【The Biggest Mover ザック・ビーチ】 ファイナルプラクティスでは5位だったものの予選が雨で流れて13番グリッドスタートだったルーキーのザック・ビーチ。スペンサー・ピゴットと共にゲートウェイ初レースにもかかわらず手堅い走りでリードラップに残って5位フィニッシュ。ロングビーチGPでの4位フィニッシュに次ぐ好成績で着実に実力をつけてきています。


【RLLRの2台】 ガナッシ勢同様に事前テストをスキップして臨んだゲートウェイ。琢磨選手はプラクティス1でのサスペンショントラブルが後を引いて3ストップを念頭に置いた燃費走行に徹して我慢のレースを展開。今季7回目のTOP10フィニッシュ。そもそもショートオーバルでのノーコーションはかなり期待薄なので、今回はかなり苦しいレース展開でした。

今回は3時間14分の生中継でした。

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