ウインドウスクリーンの導入を目指すインディカー



今週にフェニックスのISMレースウェイで行われるドライバー保護システムのウインドスクリーンテストにインディカー以外の各レースオーガナイザーたちからの注目が集まっています。

ドライバーの頭部を飛来する物質から保護するためのウインドウスクリーンの導入はインディカーの最優先課題としてこれまで取り組まれ、2015年にポコノで起きたジャスティン・ウィルソンの脂肪事故によってその動きはさらに加速していました。

ウインドウスクリーンはインディカーの安全技術部門のディレクターであるジェフ・ホートン(写真左)と、外科医師でインディカーのメディカルコンサルタントを務めるテリー・トラメル先生(写真右
の主導で開発がすすめられてきました。

これまでウインドウスクリーンの試作品はレースシミュレーターでドライバーの視界に関するテストと実物大風洞トンネルで空力テストが行われてきましたが、今週にチップガナッシレーシングとスコット・ディクソンによって初めて実車走行テストが行われます。

インディカーは2018シーズンは空力パーツを一新し、横方向からの対衝撃性能を高めたほか、パーツの飛散を減らすためにウイングレットなどの空力パーツを減らしてきました。

今回の実車テストでは日中、夕暮れ、夜間で確実な視界が得られるか、湾曲したウインドウスクリーンが視界にどのような影響を与えるのかを最優先項目として確認します。

さらにウインドウスクリーンがクラッシュ時のドライバー救出の妨げにならないか、空力に大きな悪影響を及ぼすことなく飛来する破片からドライバーを守れるか見極めたいとしています。

インディカーの競技部門の最高責任者であるジェイ・フライはウインドウスクリーンの見栄えもよく。ダウンフォースの減少にも効果があることを強調しています。

新たなシェイプに生まれ変わるインディカーにマッチしたウインドスクリーンの開発に関して、妥協のない作業が続けられてきています。

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