琢磨選手がマーモンWASPに乗車



インディアナポリス・モータースピードウェイにてインディ500トロフィーの除幕式を行った佐藤琢磨選手でしたが、その会場内に展示してある第1回インディ500の優勝レースカーであるマーモンWASPのコクピットに乗り込みました。

マーモンWASPは第1回大会の優勝ドライバーであり、マーモン社の技術者だったレイ・ハルーン氏が設計製作したレース専用車両。今から106年前の1911年に走っていた車両が現存し、可動状態にあります。

このマーモンWASPには画期的な試みが多数なされていました。

①一人乗り 当時の自動車はライディングメカニックが助手席に乗り、レースカーの様子やコース上の周囲の様子をチェックしていました。ハルーンは当時の貧弱な舗装路面がタイヤへの負担にならないように、レースカーの小型軽量化を重要視した結果、世界初の一人乗りのレースカーを考案しました、

②歴史上初のバックミラーを搭載 ライバルたちがこの一人乗りにマーモンWASPを目の当たりにすると、「周囲が見えないのは危ない」などの注文を付けてきました。アイディアマンだったハルーン氏は急きょバックミラーを取り付けることでこの問題を解決。市販車を含めて歴史上初めてバックミラーを搭載した自動車となったのでした。


③エアロダイナミクス くさび形のリアビューミラー、絞り込まれた車体後部など、わずかな部分ではありますが、空気抵抗を考慮して設計されていました。


当時のレースカーの平均時速は74.59マイル。今年の琢磨選手の平均時速は155.395マイルなので約半分の速度でした。レース時間も7時間近くかかっています。

1件のコメント

  1. なんかかわいい(笑)
    しかし、良く考えるとこれで約120km/hで走るのは恐い(笑)

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