4チームがセブリングでユニバーサルキットをテスト



現地26日にフロリダ州のセブリングインターナショナルレースウェイで2018シーズンから使用されるユニバーサルキットのテストが行われました。

4台のレースカーがテストに参加し、Jニューガーデン、Sディクソン、Oセルビア、Jヒンチクリフ、JPモントーヤ、Sピゴットの6人のドライバーが市街地コースの特性に似たバンピーでコンクリート舗装が混在するセブリングのショートコースでブレーキテストをメインに行いました。

2018シーズンから使用されるユニバーサルキットはこれまでよりもダウンフォースが大きく削減されただけではなく、電気系統も一新され、参加チームは走行前に入念なチェックに時間を費やしました。

テストに参加したSディクソンは「従来の車体と比較して変更箇所があまりにも多かったために、テスト走行は断片的であったものの非常に多くのことが分かった。ダウンフォース減少によるグリップの減少具合も予想していたレベルで、このグリップレベルに適正なタイヤをファイアストンとテストを重ねてゆく必要がある。今回持ち込まれたタイヤのいくつかはいい感触だった。」とコメント。

今回のテストはラップタイム追及の必要性は全くなく、新しいレースカーが正しく機能するかどうか基本動作を細かくチェックしています。

今回テストに参加した5人の中でOセルビアとJPモントーヤはすでにこのユニバーサルキットのレースカーをインディアナポリス・モータースピードウェイとミッドオハイオで走らせていますが、他の4人にとっては初めてのドライブとなります。

ニューガーデンはモントーヤがドライブしたペンスキーシボレーを午後にドライブし、ヒンチクリフはセルビアとシュミットピーターソンのレースカーをドライブ。ピゴットはEカーペンターレーシング、ディクソンはチップガナッシレーシングのレースカーをそれぞれドライブしています。

ピゴットは「レースカーの感じは事前にセルビアとモントーヤから聞いた話の通りで、非常にドライバーに要求されることが多い。これまでは大きなダウンフォースで路面に張り付いている感じだったが新しいレースカーは違う。ダウンフォースに頼れないし、全く違った技術が要求される。でも乗っていて非常に楽しい」とコメント。

2018シーズンからブレーキシステムはイタリアのブレンボ製のキャリパーとアメリカのPFC製のブレーキローター&パッドの組み合わせから、すべてがPFC製のブレーキシステムに変更されます。今回のテストの主な目的はこのブレーキシステムの評価でした。しかしドライバーの評価は分かれています。

セルビアは「ピットで聞かされて初めて知ったが、ほとんどすべてのターンでリアタイヤがロックしていたようだ。現状ではチームも自分もちょっと苦戦している。色々修正したくなる所だが、今回は問題の洗い出しがテストの目的なので、ひたすら問題点を見つけていくしかない。」とブレーキフィーリングについてコメント。

現場ではホンダ、シボレー、ファイアストン、コスワースが共同で作業を行っています。インディカーはこれらのテストデータを1月のチームテストまでに精査するとしています。ユニバーサルエアロキットはこの秋に全チームに支給され来年の1月からチームテストが始まります。

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