タイヤチョイスが明暗を分けたロードアメリカ



■ディクソンが今季初優勝 通算41勝目を挙げてマイケル・アンドレッティの通算勝利数に並び、13シーズン連続での優勝はインディカーシリーズでは新記録になります。スタートでは前にペンスキー勢4台が立ちふさがる中でのレースでしたが、ブラックを履くパジェノーをスタートでかわして4位。
1回目のピットでパワーを逆転して3位。2回目のピットでエリオを逆転して3位。その直後に出されたフルコースイエローでトップのニューガーデンとの差が無くなると、ソフトタイヤのディクソンはハードタイヤのニューガーデンをリスタート直後のターン1でアウトサイドパス。そのままリードをキープして初優勝。
■ディクソンコメント 「作戦が勝負を大きく左右した。その時ソフトタイヤを履いていたのは大きかった。ハードタイヤは温まるまでに時間がかかる。ターン1のパッシングではジョセフはスペースを残してくれた。彼も限界ぎりぎりの走りでマシンがスライドしていたが2台は接触せずにターンを回ることができた。クリーンな戦いだった。」
■今シーズン8人目のウィナー 10レースを終えて8人目のウィナー。パワーとレイホールが今季2勝。

■ポイントリードを広げる ディクソンはパジェノーに対してポイント差を13点から32点へ広げる。

■アレシンが今季3回目のTOP10位フィニッシュ ビザの問題でアメリカ入国ができずに土曜日からの参加となったミカイル・アレシン。予選は19位と苦しいスタート。決勝はコースアウトがあったり出入りの激しいレースで一度は最下位まで転落するものの徐々に順位を上げて20位フィニッシュ。

■キンボールが今季ベスト6位 ここまで21位以下が5回もあったキンボール。前回のテキサスではキャリア初ポールポジションを獲得しながらもエンジンブローで最下位の21位に終わるという悪い流れの中で今季ベストとなる6位フィニッシュ。

■今季3回目のポールポジションも勝利を逃すHカストロネベス キャリア通算50回目のポールポジションから3ストップ作戦で17周をリードするものの3位フィニッシュ。担当ストラテジストのロジャー・ペンスキーの海外出張で担当エンジニアが代役をするもミスコミュニケーションなどもあって1周早くピットストップするなどして2位のニューガーデンに3秒6話されての3位フィニッシュ。ロジャー不在は2011年ブラジル戦以来。

■マシン最後まで決まらず下位に沈んだ佐藤琢磨選手のコメント タフな週末でタフなレースでした。土曜日の午前中のプラクティスで首を痛めてしまい、今朝のファイナル・プラクティスは大事を取って参加しませんでした。レース中に壁に接触してしまい、エンジンをストールさせてしまいましたが、セーフティクルーに再起動してもらい、なんとかピットに戻りレースに復帰することができました。今回は課題がたくさんありました。次回はアイオワのオーバルレースですが、しっかりと準備をして行きます。

3時間5分の生中継でした。

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