トップチームでの参戦に気持ちが高まる佐藤琢磨


http://www.indycar.com/News/2017/02/02-17-Sato-with-Andretti
2017シーズンは佐藤琢磨にとって最大のシーズンになろうとしています。

今年40歳になる佐藤琢磨は、これまで4年間所属し”我が家”とも呼んでいたAJフォイトレーシングを離れてアンドレッティオートスポーツ(AAS)に移籍しました。

AASは2003年の設立以来、インディ500で4勝を挙げて4回タイトルを獲得。その常勝チームで佐藤琢磨は開幕前のフェニックスでのテストでチームへの順応を見せています。

かつてF1世界選手権に7シーズンにわたって参戦し、インディカーシリーズでの8年目を迎える琢磨は「アンドレッティのような競争力の高いチームで走れることを誇りに思い、エキサイティングに思う。」とコメント。

AASでのチームメイトはインディ500チャンピオンでもありシリーズチャンピオンでもあるライアン・ハンターレイと名門アンドレッティ家の3代目であるマルコ・アンドレッティ、そして、元F1ドライバーで去年のインディ500を制したアレクサンダー・ロッシ。2013年のロンビーチGPで優勝しながらも、それ以来は優勝から遠ざかってる佐藤琢磨にとっては、今回の移籍でチームメイトたちと共にさらなる優勝への機会を手に入れたことになります。

「力強いドライバーラインナップとチーム体制がAASを極めて競争力の高いチームにしてきたことは明らかで、ドライバーたちのデータを洗練されたエンジニアリング体制で解析するその優位性は大きい。」

「とにかく、みなと共にチームに貢献することは非常に有意義で。このチームで走れるということはものすごいチャンスで本当にエキサイティング。」と琢磨はコメントしています。

フェニックスでのテストでは予選シミュレーションを重ねる中でロッシと琢磨がクラッシュする事態に見舞われたものの、チーム内で4人のドライバーによって十分なデータを集めることができたと、琢磨選手は成果には満足しています。

「データはかなり集まりました。レースセットアップは4台のデータの突き合せで非常にいいものであることが確認できています。4台で様々なテストプログラムを行い、データも十分に収集できました。残念ながら自分とロッシが予選シミュレーション中にクラッシュしてしまいましたが、それ以外は大きな成果があったテストになりました。」

これまでの7シーズン、AJフォイトレーシング、レイホールレターマンラニガンレーシング、KVレーシングテクノロジーで117レースを出走してきた佐藤琢磨はこれまで大がかりな体制で走るのはF1参戦以来だといいます。

「F1時代は600人が働くファクトリーショップにいたので、これまで大がかりな体制の中で走るのは珍しくは感じませんが、インディカーの方がより家族的で親密な雰囲気だと思います。」

「この4年間、テキサスのAJフォイトのチームにいましたが、温かいチームで居心地のいいチームでした。でも非常に小さな所帯のチームでもありました。でもAASではインディカーの他にインディライツにも参戦していて、そこにも100人くらいのスタッフがいるので、みんなの名前を覚えるのが大変です。挨拶するにもなかなか思い出せないですね。」

「エンジニアリングが強力なのは大きいですね。それにチームメイトにもイコールでいい関係です。メカニックも優秀で、この大きなチームで走れることがうれしいです。」と語っています。

AASの4人はこの後、セブリングインターナショナルレースウェイのロードコースで最後のシーズン前テストを行い、シーズン開幕に備えます。

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