KVレーシングが撤退



これまで14年にわたってインディカーシリーズに参戦し2013年インディ500での優勝を含む通算7勝を挙げてきたKVレーシングテクノロジーが現地16日にレース撤退を発表しました。

取材に対してチームオーナーのケビン・カルコーベンとジミー・バッサーは2017シーズンの参戦がないことを明言しています。

チームは2003年にF1ドライバーのジャック・ビルヌーブの元マネージャーでBARホンダのチームマネージャーを務めたクレイグ・ポラックと実業家のケビン・カルコーベンがPKレーシングを設立。2004年には元インディカーシリーズチャンピオンのジミー・バッサーが参加してPKVレーシングとなり、2008年からはKVレーシングテクノロジーとなりました。

カルコーベンは「今年で73歳にもなり、もはやチームを維持できなくなった。2008年のインディカーとチャンプカーの合流に貢献できたことは良かったし、2013年のインディ500優勝も良かった。」と語っています。

インディカー通算10勝で1996年シリーズチャンピオンのバッサーは「このチームの一員だったことを誇りに思うし、これまで一緒に戦った人たちに感謝したい。これまでは良い事もそうではない事もあったが、インデイ500での優勝は忘れられない。自分の人生の中で25年もインディカーレースにかかわってきたが、今後も別の立場から見守りたい。」とコメントしています。

チーム初優勝は2005年ポートランドでクリスチアーノ・ダマッタで、その後はブライアン・ハータ、マックス・パピス、オリオール・セルビア、ウィル・パワー、ポール・トレイシー、佐藤琢磨、ルーベンス。バリチェロ、セバスチャン・ブルデイらがステアリングを握り、この3年間ではブルデイが4勝を挙げています。

カルコーベンは今後もロングビーチGPのイベント主催者の一員として残り、新しいチームの参入があれば協力してゆくとしています。

2010年から2年間は佐藤琢磨選手が在籍。2010年のアイオワではショートオーバル初レースながら予選7位から3位まで追い上げました。

当時の担当エンジニアは、今年再びコンビを組むギャレット・マザーセッド(写真左)。



結果的には3位走行中の177周目にクラッシュしてレースを終えましたが、カルコーベンとバッサーの二人がレース後に琢磨選手の走りを絶賛していたのが印象的でした。

3件のコメント

  1. なんか、残念ですね…。琢磨選手が、在籍していたときはホンダエンジンだったんですね。このころは、知らないので勉強になりました。
    1. 2012年にシボレーとロータスが参戦するまでの6シーズンは
      ホンダのみが参戦していました。

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