テキサスモータースピードウェイ(TMS)が大改修

1.5マイル24度のハイバンクオーバルのTMSが1997年のオープン以来の大改修をすることになりました。すでに1月2日月曜日から工事は開始され、排水システムを大幅に向上させるだけではなくトラックコンフィギュレーションも大幅に変えるという大改修になります。



既存の舗装路面の上に再舗装を行いフランスの排水技術を施した上にターン1-2のバンク角度を24度から20度へ緩和します。

排水機能の向上により1週間連続雨が降ってもコース上に雨水が染み出ることはなく、小降りの雨の後では乾燥時間が大幅に短縮されるとTMS支配のエディ・ゴゼージは胸を張ります。2016年に開催されたファイアストン600は前日の降雨の影響でコース上に水がしみ出して翌日順延となった上にさらに降雨に見舞われて11週間延期して開催されました。

ターン1-2のバンク角度変更については、ブレーキングが必要となりコーナーリング速度を若干低下させてよりパッシングを増やそうとの目的があります。これまでは急激にバンク角度が減少するターン2がタイトでしたが、今後はターン1-2の速度が減少する上にコース幅も約6メートルほど広くなり、よりグルーブ(走行ライン)も広くなるとの目論見があります。

改修工事は3月中には終了し、4月7日~9日に開催予定のNASCARイベントから新しいトラックでレースが開催されることになっています。

2件のコメント

  1. コース幅の拡大はT1-2で80インチ、T3-4で60インチですからそれぞれおよそ2m、1.5mではないですか?

    これだと拡がると言っても1グルーブ未満の幅ですし、バンクが減ると下のラインは厳しくなりそうなので、実質的に使える部分が減ってしまいそうな予感がします……

    既存のトラックを削らないT3-4側の水捌けがどうなるかも注目。
    1. 80’はコース拡大幅が80インチではなく、コース全幅が80フィート(24m)という意味です。
      もともとコース全幅は60フィート(18m)あるので、20フィート(約6m)のコース拡幅になります。
      バンク角度がそのままのターン3-4側のコース幅に変更はありません。これまで通りの60フィートです。

      バンク角度が20度に減少するといってもフォンタナの14度やミシガンの18度よりもバンク角度があります。
      ターン3-4の水捌けも様々検討したうえでの判断でしょうからTMSの目論見は外していないのではないかと思われます。

      ちなみに記号は’=フィート ”=インチ になります。

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