ダラーラ氏が80歳の誕生日



インディカーシリーズにシャシーを供給するダラーラの創業者、ジャンパオロ・ダラーラ氏が11月16日に80歳となりました。

ダラーラとインディカーとのつながりは長く、その関係は1996年に始まります。1997年にシャシーの供給を開始し、今現在もその関係は続いています。当時はダラーラ以外にもGフォースとライリー&スコットがシャシーを供給していましたが、現在インディカーにシャシーを供給するのはダラーラだけとなっています。

ダラーラにとってもインディカーシリーズはもっとも長い付き合いを持つビジネスパートナーとなっています。

1996年当時のダラーラはヨーロッパではその知名度は大きなものでしたが、アメリカでの知名度はまだまだでした。今となってはダラーラはあらゆるモータースポーツ界にシャシーを供給するほどの市場を確保しています。

その道のりは決して順調ではなかったと言います。
1996年はアメリカ国内でのダラーラの知名度はないに等しく、やっとのことで2台を販売したとのこと。当時はオーバルレースの環境を理解するために一からエンジニアリングをやり直して研究を始め、Gフォースやライリー&スコットを上回る顧客の獲得に成功しています。

2000年にアメリカのライリー&スコットがインディカーから撤退し、、2003年にアメリカのファルコンがインディカーへの参戦を発表。しかし、ファルコンは実車を走らせることはありませんでした。

Gフォースも2004年からはチャンプカーへのシャシー供給を選択してインディカーを離脱。結局、2008年にチャンプカーは急きょインディカーに吸収されることになりましたが、その時もダラーラは大幅に需要が増大したシャシー供給に対応し、技術力の高さを見せつけました。

インディカーは2012年からの新型シャシー供給に関して公募を行いましたが、最終的にダラーラが選ばれています。そしてインディアナポリスにも技術開発センターを設立しています。

現在、インディカーへのシャシー供給はダラーラの屋台骨を支えていますが、その他にもF1ハースのエンジニアリングを担当し、GP1とGP2にシャシーを供給するほか世界各国のF3シリーズにもシャシーを供給しています。さらにフォーミュラEと日本のスーパーフォーミュラにも1社提供でシャシーを供給しています。

北米ではインディカーシリーズの他、インディライツ、IMSAでのLMP2にシャシーを供給し、全世界でダラーラ製マシンがレースをしない週末はないくらいまでになっています。

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