1カー体制で頑張るブルデイとレイホール
一般的に1カー体制は不利で、マルチカー体制の方が有利だといわれています。
しかし、去年は1カー体制のGレイホールはホンダ勢の中では目覚ましい活躍を見せ2勝を挙げて6回表彰台に乗り、ホンダ勢としては最上位のランキング4位に終わっています。
今シーズンでは1カー体制となったKVレーシングテクノロジーのSブルデイがデトロイトのレース1で1勝を挙げています。
ブルデーは、チームメイトよりも、しっかりと課題を克服したうえで正しくセットアップされたレースカーを持ち込むことこそが勝利への近道で、確かなレースエンジニアといい関係を保ちお互いの考え方をしっかりと理解することこそが重要と語っています。
さらにブルデイはチーム力に最も影響を及ぼすのは運営予算で、予算次第でいい人材が雇え、同じテストでも得られる量に大きな差が出ると語っています。
ブルデイはチームメイトが必ずしも必要ではないことは2015年にGレイホールが最後までチャンピオン争いに残ったことが証明していると指摘しています。
奇遇にもSブルデイとGレイホールは2007年シーズンにチャンプカーシリーズでニューマンハースレーシングでチームメイト同士で、レイホールはルーキーでブルデイは4年連続チャンピオンを狙っていました。
今シーズンはともにスポット参戦のチームメイトがいますが、決して効果的な2台体制にはなっていません。
一昨年まではエンジニアを他チームから引き抜いては後退させてきたRLLRですが、今はベテランエンジニアのエディ・ジョーンズとグラハムのコンビネーションはうまく機能しています。
レイホールもブルデイと同様にチームメイトがいようといまいといい人材が揃って正しく機能すれば問題ではないと考えています。
必ずしもチームメイトの存在が助けになるとは限らず、いつも速さを見せるチームメイトであれば歓迎だが、チームメイトのせいで足を引っ張られるようなことがあるならばいない方がいいとブルデイは語っています。
優秀なエンジニアと優秀なスタッフがいてしっかりとチームが機能していれば、チームメイトがいなくても余計な試行錯誤をするようなことはなく速いレースカーが作れるということです。
41号車にかけるお金を14号車にかけて、常に上位争いができるようになってから、2台目。
というわけには、いかないもんですかねぇ。