最終戦を大いに盛り上げたWポイントシステム
ドラマチックなレース展開で同点でチャンピオンタイトルが決まるなんて誰が想像したでしょうか?見ごたえのある素晴らしい最終戦でした。
この最終戦を500マイルレース同等の過酷で価値あるレースに演出したのはダブルポイントシステムでしょう。
この最終戦でのWポイントに異議を唱える人もいます。たしかに、ソノマGPが最終戦ではなくシリーズの通過点の一つであればWポイントはふさわしくないと思いますが、諸事情で最終戦となったソノマGPをより盛り上げるためにはWポイントシステムは大いに機能したと思います。
TVのクイズ番組に例える声もありますが、正解者だけが大量点数をもらえるそれとは違って、インディカーレースでは2位や3位の他にも全員にWポイントがつきます。シーズン開幕前からそれは決定していたことでした。
逆にポイントリードしていたJモントーヤからしてみれば、レースをリードしていればこのWポイントシステムは大きなアドバンテージになっていたはずで、結果的にモントーヤを応援していた人から見れば”最後にディクソンずるーい”と見えるのかもしれません。
Jモントーヤにしても”あの追突”がなければ、余裕でディクソンが見える位置(5位以内)でフィニッシュできたはずで、自らチャンスをつぶしたとしか言いようがありません。
しかしまあ、チェッカーの瞬間まで手に汗握る最高の最終戦、チャンピオン争いになったことは誰もが認めるところでしょう。
4時間9分の生放送でした。
ディクソンのマシンは抜群に良かったけど、ガナッシはチーム全体的に良くて、皆がディクソンを勝たせるためにそれぞれの仕事をこなした感じがしました。
一方のペンスキーは、3人にタイトルの可能性があったからか、必ずしもモントーヤを優先させていなかったですよね。
シーズン開幕時はペンスキー絶対有利だったのに、最終的にガナッシに破れた原因は、最後まで「個」で戦ってしまったペンスキーに対し、チームワークで対抗したガナッシの団結力が勝ったからじゃないのかな…そんな今シーズンを象徴したレースに見えました。
それと、期待を一心に浴びてきっちり期待に応えるディクソン、やっぱりインディカーを代表するThe アイスマンでしたね。おめでとう!
早くも来季が待ち遠しいのですが、こんな楽しいシリーズが半年以上も空くなんて信じられないです。