今週末のエアロ規定



今週末のレースの舞台は砂漠のど真ん中にあり、日中の日差しが強いオートクラブスピードウェイ。前回のオーバル戦のテキサスでは急きょ規定が変更されましたが、今回のエアロ規定はルールブックに準じたものとなります。

前回のテキサスモータースピードウェイは全長1.5マイルでコーナーバンクは24度でしたが、ここでのリアウイングのメインプレーン(主翼)の規定角度は-6度~-10.5度でした。

今回のオートクラブスピードウェイは全長2マイルでコーナーバンクは14度。ここでのリアウイングのメインプレーン(主翼)の規定角度は0度~-10.5度となります。

リアウイングへのウィッカー装着は禁止ですが、日中の最高気温が30度以上にもなるカリフォルニアではリアウイングの角度が6度増えるとダウンフォースは136㎏ほど増加します。車重が701㎏のインディカーにとっては136㎏のダウンフォース増加は効果的です。

テキサス戦では各車がデグラデーション(タイヤの過度な摩耗)に大いに苦しむ中で、大き目のダウンフォースでレースに臨んだチップガナッシ勢が結果を出しました。コーナーバンクがより浅くなるオートクラブスピードウェイではタイヤのデグラデーションはテキサス以上に深刻になります。

さらに今回はオプションパーツとしてアンダートンネルへのサイドウォールもしくは調整サイドウォールの装着が許可されます。(写真:アンダートンネルの右側)
ロードストリートではこの矢印の部分が取り外されますが、今回は高さが調節可能なサイドウォールの使用も許可されます、


しかしながら、これまでのオートクラブスピードウェイでのレースはナイトレースでしたが、今回は午後1時36分のグリーンフラッグの予定で、これまでにない暑さが予想されます。つまりダウンフォースは過去のここでのレースと比較して激減する可能性が大きいわけです。

前回のテキサスとは大きく違った環境で行われる今回の500マイルレース。気持ちがいい走りができるか、我慢の走りを余儀なくされるのか、大きく分かれそうです。

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