JPモントーヤ、勝利への作戦
残り50周からマッチレース状態となったJPモントーヤとWパワー。ターニングポイントは49周目の3回目のピットストップでした。
ここでWパワーは予選で使用した中古ソフトタイヤを選択しましたが、JPモントーヤは新品ハードタイヤ(皮むき済)をチョイスしました。このスティントは2回のフルコースイエローを挟みながらも33周~34周の最長スティントになりました。
こちらの予想では80周過ぎでラストピットにするにはロングランを余儀なくされるので、中古ソフトを履いたWパワーが先にタイヤを使い果たしてピットインし、前が空いたところでハードタイヤのJPモントーヤが最後は数周余計にプッシュして少ない給油量でピットタイムも短くして前に出る作戦をとるかと思いました。
しかし、実際にはWパワーはタイヤを使い果たして80周目から急激にペースダウン。それに付き合うことを嫌ったJPモントーヤは82周目で先にピットイン。アウトラップを猛烈にプッシュして83周目にピットインしたWパワーの前に出ることに成功しました。
Wパワーのラップタイムです。
L78 01:02.8912
L79 01:03.0374
L80 01:03.3627
L81 01:03.7633 (モントーヤIN LAP)
L82 IN LAP (モントーヤOUT LAP)
L83 OUT LAP (JPモントーヤは01:02.0732の自己ベスト)
ピットタイムはモントーヤ=8秒7 パワー9秒4。
ピットイン前のWパワーとピットアウト後のモントーヤでは1秒7もの差があります。
これでモントーヤがWパワーの前に出ました。
ピットアウト直後はかなりプッシュしたモントーヤは最終ラップに入るときには01:03.3568までペースダウンしていましたが、接触でフロントウイングにダメージを負ったWパワーには逆転のチャンスはありませんでした。
14年ぶりのインディカー復帰となった去年の開幕戦では予選19位、決勝14位と”我慢のレース”を強いられただけにこの勝利は大きいですね。
チームの作戦が見えて楽しさが増していいですね。
4台体制で
しかも速い車を作れるペンスキーだからこその結果という気がします。
もちろん他の要素も様々あって、
作戦がはまったことと
モントーヤの腕もあったからでしょう。
ロジャーペンスキーのアノ表情の意味が気になります^^
これはストラテジストの素早く的確な判断と、モントーヤのテクニックの賜物ですね。
ロジャー・ペンスキーのあの表情は不気味でしたね。”アノニマス”みたいな顔をしていましたが。