AJフォイトレーシング、2カー体制で広がる可能性



インディ500などのスポット参戦を除いて長らく1カー体制を続けてきたAJフォイトレーシングでしたが、2015年シーズンは2002年以来のフルシーズンでの2カー体制(アイルトン・ダーレイとエリセオ・サラザール《サラザール負傷欠場の間はグレッグ・レイ》)になりました。

この2年間を見る限りではマルチカー体制の有利さと1カー体制の不利さが顕著にみられ、特に決勝日になっての急激な気温変化があった時やベースセットを大きく外した時などはマルチカーチームと比べて大きく出遅れることがしばしばありました。

インディ500のみ2カー体制にはなっていましたが、経験の少ない若手がチームメイトでは得られる情報が少なく、同じくインディ500のみベテランドライバーを2台目に加えたSフィッシャーやEカーペンター
が健闘を見せていたのとは対照的でした。

2015シーズンも8月でシーズンが終了するタイトスケジュールになるとともに新たにエアロパーツが投入され、制限されたテスト日数の中で新たにデータ収集をしなければなりません。1カー体制ではこれまで以上に不利な状況に立たされるのは明らかです。

チームメイトとなるジャック・ホークスワースですが、去年は1カー体制のチームでルーキーながらも3位表彰台が1回(ヒューストンレース2)、他トップ10フィニッシュが3回。インディGPでは予選2位のフロントロースタートで31周のラップリードを記録しています。

ホークスワースのインディカーデビューの経緯はこちらにあります。
http://blog.gaora.co.jp/indy/?p=8980
勢いのある若手ドライバーだけに琢磨選手にとっては大きな刺激になるとともに、チーム体制の強化には大きな期待が見込めます。AJ御大も二人にはライバルとしても遠慮なくやりあってもらいたいと記者会見で語っています。

ちなみに毎年スポットで1台を追加してきたインディ500では3台目の参戦はないと明言しています。

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