インディカーでのコース上障害物の排除作業手順


インディカーシリーズではランオフエリアを含むコース上の障害物の排除や清掃作業は「ホルマトロセーフティチーム」が中心となって作業を行います。



ドライバーの救出、消火作業、障害物の排除、コース清掃などにはきっちりとした手順(プロシージャ―)や優先順位が決められていて、2次災害を徹底的に排除しつつ作業にあたっています。





アクシデントが発生し、レース進行に重大な支障があると判断された場合は、直ちに古川イースイエローとなります。障害車両が動いていたり、ランオフエリアなどに退避した場合などはローカルイエローのままの場合もあります。



コース上に事故車両が停止すると、基本的にセーフティビークルは安全な作業空間を確保すべく事故車両を覆い隠すように停車して、まずは救命作業にあたると同時に消火担当クルーが準備をはじめ、後続車両に注意を促すために何人かのセーフティクルーが両手を時計の9時のようにあげて後続車両に合図します。



コース上はフルコースイエローであっても、隊列に追いつこうとするレースカーがあったり、当然、オイルが漏れていたり雨でぬれていたりするとさらにスピンやコースアウトしてくる可能性があるので後方監視は重要です。



すべてのセーフティビークルには前方と後方を向いたビデオカメラが装着され、事故処理作業を撮影するようにもなっています。



過去にインディカーレースで事故処理作業中のセーフティビークルにレースカーが衝突するような事故は私の記憶の中では2005年ナッシュビルで松浦孝亮選手がイエロー中に急にピットロードにコースインしてきたコマンドワンビークル(ドクターカー)に接触した1件だけです。

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