ドライバーの手首を守る
インディカーはクラッシュ時にドライバーが手首を負傷するのを防ぐために3つの装置のテストを行いました。
7月24日にミッドオハイオで行われた合同テストで、Jヒンチクリフはステアリングダンパーをテスト。この装置は6月にセブリングで行われた合同テストでもCキンボールも別仕様のステアリングダンパーをテストしています。
ステアリングダンパーは油圧を利用した衝撃吸収装置で、サスペンションで使用されるショックアブソーバーと同じ原理で動作し、衝撃がドライバーの手首に伝わる前に吸収するようになっています。ダンパーはダラーラ製でイタリアのシミュレーターでもテストが行われ、ドライバーの手首に伝わる衝撃は従来の4分の1に減っているとのこと。
そして、インディカーのセーフティーコンサルタントで外科医のテリー・トラメル先生はモトクロスで使用されている「リストブレイス」をインディカー用にモディファイしたものを推奨しています。手首の動きを妨げることなく、一番負傷しやすい親指のほかに手首を十分に保護できると説明しています。