叫ばない実況、黙る実況

実況の村田さんにはこのGAORAのインディカー中継が初めてのレース実況となりましたが、担当を先代の安斉さんから交代するにあたっていくつかのお願いをしておきました。

その一つが「むやみに絶叫しないこと」です。レース中、常に声を張っているとレース実況にメリハリがなくなります。しいてはオオカミ少年状態となり、どれがレースで本当に重要なシーンなのかが分からなくなってしまいます。

キーポイントでのリードチェンジやオーバルでのラスト10周、ロードでのラスト5周以外はあまり、声を張る必要性はありません。

絶叫せずともレース中継を盛り上げることができるというのは私と岩崎さんのNASCAR中継で成立させていました。

あとは、時にはあえてしゃべらずに黙ることも重要です。
現場の歓声やレースカーの音などを聞かせるのです

スタートコマンド直後からはしばらく黙ってエンジン始動を音を聞かせたり、インディ500での最初のスタートから半周は黙って集団での走行音を聞かせたりしています。

今回のサンパウロ戦もラスト3回のリスタート直後は、あえてコメンタリーのみなさんにはしゃべらないようにしてもらいました。

2件のコメント

  1. やたらとうるさい中継だと途中で嫌気が差すんですが
    このようなご配慮いただいているおかげで
    毎回じっくり楽しくて拝見させていただけてます☆
    これからも方針変えることなく継続していただけることを切に望みます
    1. てつお さん こんにちは。

      自分も実際に実況をしていた経験から
      アクシデントなどに対しての反射的なものは問題ないと思っていますが
      個人的にはそれ以外の”無駄吠え”は非常に耳障りに感じます。

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