はーい、みなさーん。
ここ今度、テストに出ますよー!
ということで、下のチャートをご覧ください。
黒=ハード、赤=ソフト、縦縞=中古、緑=ベストラップ です。
第3戦ロングビーチGPでの使用タイヤとスティント数です。
優勝のWパワーは
「新ハード」→PIT→「古ソフト」→PIT→「新ソフト」の2ストップ作戦。
2位のSパジェノーは
「古ソフト」→PIT→「新ハード」→PIT→「古ソフト」→PIT→「新ソフト」
で3ストップ作戦でした。
おもしろいのは予選22位だったRバリチェロで
「新ハード」→PIT→「新ソフト」→PIT→「新ソフト」→PIT→「新ソフト」
で3ストップ、新品ソフトを3セット投入してきました。
結果、9位フィニッシュ。
新品ソフトが3セットあるということは
予選でソフトタイヤを1セットも使わなかったということです。
ロードコースでは週末にソフトタイヤ3セットと
ハードタイヤ6セットが支給されます。
ソフトタイヤは予選まで使用してはいけません。
予選セッション中にタイヤを交換してはいけません。
よって、予選セグメント2に進めなかったチームは
自動的に新品ソフトタイヤが2セット残ることになります。
予選で全くソフトタイヤを使わなければ3セット丸まる残りますが
通常はセグメント2進出を狙うので、
ソフトタイヤでタイムを出しに行くのが普通です。
予選セグメント2進出を果たしたチームは
ファイアストントップ6進出を狙うために
2セット目のソフトタイヤを使用します。
これで、残りの新品ソフトタイヤは1セットだけになります。
で、ファスト6に残ったチームは
当然、ポールポジションと1ポイントを狙いに行くのですが、
ここで新品ソフトを投入してしまうと、
肝心のレースでは中古のソフトタイヤしか残らなくなります。
それは困るので、
たいてい、セグメント1で使用した中古ソフトタイヤを使います。
それも、パフォーマンスが落ちたタイヤではポールは取れないので
セグメント1では極力少ない周回数でタイムを出しておいて
ソフトタイヤをファスト6のために温存するのです。
つまり、予選が振るわなければ新品のソフトタイヤは
より多く余ることになるのです。
予選結果と、残りの新品ソフトタイヤの数、
そしてピットストップ回数。
これらをしっかりと把握しておけば
より各チームの作戦が見えてくるのです。