いわゆる”電気系のトラブル”といってもいろいろあります

インディカーで電気を使うもの。

エンジン
テレメトリーシステム
パドルシフトシステム
クラッチ
無線機
ウェイトジャッカー

があります。

その電気の源はオルターネーター(直流発電機)です。

エンジンはECU(エンジンコントロールユニット)で
燃料噴射や点火を制御しています。
ここにトラブルが起きるとエンジンがまともに回らなくなります。

テレメトリーシステムはレースカーの動きなどのデータをピットに送信しています。

パドルシフトシステムは、指でのシフトパドルの操作を
電気信号に置き換えて、それを圧縮空気使ってシフトロッドを動かしたり
アクセルのブリッピングを物理的に動作させます。
圧縮空気は電動コンプレッサーでつくられます。
開幕戦の琢磨選手はこの圧縮空気がどこかで漏れてしまい
ギアチェンジができなくなってしまいました。

クラッチとウェイトジャッカーは指でパドルを動かして電気信号に変換し
ハイドロリックモーターにその信号が送られて
油圧でクラッチ板を動かしています。

アクセルはワイヤー。
ブレーキは油圧。
ステアリングホイールはギア駆動。
クラッチとギアシフトはバイワイアーとなります。

オルターネーターはエンジンの駆動力を利用して発電し
その電力の一部をバッテリーに蓄えます。
ただ、オルターネーターは熱に弱く、
今回はターボチャージャーが発する熱が
オルターネーターにダメージを与えたと思われます。

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