すでに覚えている方は少ないでしょうが・・・・・

2003年シーズンまで岩崎氏とロバートの3人でGAORAでNASCARの実況を担当してきましたが、この時は”従来の実況スタイル”を如何にぶち壊して実況するかを自分で考え付くかなりのことを実験的にやってみました。

基本的にNASCARと言うレースを楽しく視聴者に伝える為には”従来の実況スタイル”のままではかなり難しいと言うことを痛感したからです。

典型的な「アメリカ人的価値観」を持つロバートをコメンタリー陣に加え、NASCARレースにおける典型的なアメリカ人の典型的な反応を実況中に再現することに見事に成功しました。

NASCARレースはグリーンからチェッカーまでで3時間超。出走は43台。イエローは1レースで20回も出ることがある。南部ドライバーはなまってて何言ってるかわからない、年間36レースもあった・・・。

とかなり特殊なので、レースごとにシーズン資料をまとめるだけでも骨が折れる上にシーズン半ばで18レースも消化するなど、シーズンの展開を覚え続けるだけでも一苦労です。

1レースでも500周レースとかになると300周前の出来事などは、はるか昔のことになります。
しかし、細かくレース展開を覚えていないとNASCARレースの醍醐味は伝わりません。

また、収録トラブルでラスト15分をそっくり取り直したり衛星伝送のエンクリプションの間違いで回線がつながらずスタジオトークだけで20分引っ張ったこともありました。
当時は1時間近いプリレースショウの現地進行表も無く、ぶっつけの”完全アドリブ”でつないでました。諸事情で3時間を私一人で喋ったこともあります。

おかげさまで、これらの経験を踏まえ、生中継で多少のことがあっても全く動じない体になってしまいました。

あ、思い出した。
このタイヤどこに行っちゃったんだろう??私が実費で買い上げたような記憶が・・・・。

コメントを残す