ハードタイヤ=プライマリータイヤ(黒)
ソフトタイヤ=オルタネートタイヤ(赤)
以上の2種類を、どちらもアンダーグリーンで2周以上使わなければならないというルール。
実質、どちらかで1スティント走らないといけないルールは作戦上重要な鍵を握ります。
ロード、ストリートコースでのレースでは最低限の2ストップで済ませないと
トップ争いは基本的には不可能に近いので、
ハードとソフト、どちらを2回履くのかという作戦になります。
開幕戦のトップフィニッシュ10人を見てみると、
全員がレッドタイヤでスタートし、TOP5フィニッシュでは
優勝Dフランキッティ(予選2位) 赤→黒→赤
2位Wパワー (予選1位) 赤→黒→赤
3位Tカナーン (予選8位) 赤→赤→黒
4位Sデシルベストロ (予選17位) 赤→黒→赤
5位佐藤琢磨 (予選11位) 赤→黒→黒
このように分かれました。
最初のスティントではフルコースコーションが4回トータル12周ありましたが、
それでも、1スティント目のタイヤのパフォーマンスを見て
最後ではレッドをチョイスした作戦がおおむね正解だったわけです。
予選8番手のTカナーンは順位を上げるべく赤2連発できましたが、
結果的にはシモーナを抑えて3位フィニッシュだったので結果オーライでしょう。
5位の佐藤琢磨選手。
最後はレッドで行く予定でしたが、急遽作戦変更し、黒で行きました。
結果的にシモーナに13秒遅れての5位フィニッシュでしたが、
最後をレッドで行った場合はもう少し差をつめられたかどうかは微妙なところです。
さて、今シーズンから予選セッション中にタイヤを変えてはいけないというルールになりました。
つまり、Q2に進出したドライバーはほぼ自動的にレッド2セットを使うことになります。
Q1で終わった場合は新品のレッドが2セット残る事になります。
なので、決勝レースでレッドタイヤを何セット使うかは
決勝レースのコンディションと予選での消耗具合の両方を考えなくてはなりません。