予選初日、琢磨選手はかく戦った



ということで、2回目のアテンプトを行わずに18位で予選初日を終えた琢磨選手でしたが、レーン2で様子をうかがいながらも、最後は時間切れでレーン1に移れずに2度目のアテンプトはありませんでした。

雨のために一時中断していた予選セッションが再開されたのが残り90分となる午後4時20分ごろ。
この時点ではレーン1に並ぶレースカーはなく、この時点でアテンプトを決意していれば結果は大きく違っていたでしょう。

事実、この直後からヒンチクリフ、ムニョス、エリオ、カーペンターらが230マイル台に乗ってスピードを更新していました。結果的にはこのタイミングで出ていれば琢磨選手も230マイル台に乗った可能性は大きかったということです。

しかし、琢磨選手としてはスピード比較やデータ収集ができるチームメイトがいなかったために
230マイル台が連発される前に、暫定順位を放棄してまでその列に加わるための確信がなかったのと、チェックしようにもそのためのプラクティス走行するタイミングが全くなかったということです。
本人のコメントでは「あのコンディションであれば4周とも230マイルオーバーで行く自信があった」ということでしたが、チームディレクターのラリー・フォイトは上記のように事前に確認ができないこともあってその時点では決断に至らなかったということです。もし、コースがオープンしてわずかでもプラクティス走行ができていれば躊躇なくレーン①に並んだことでしょう。

もう一つの要素は他チームと接触を図ったEJビソとキャサリン・レッグが2日目から出てくるという噂がガソリンアレー内であったということです。もし、そうなった場合は2度目のアテンプトに失敗してさらにマシントラブルが起きた時などはバンプアウトされてしまうという不安要素もありました。さすがにそれは杞憂に終わりましたが・・・。

琢磨選手としては4周で230オーバーを出す自信があったので、16:30の時点でレーン1はがら空きだったのでそこがチャンスだったと振り返っています。チームディレクターのラリー・フォイトは時間の最後は気温が上がってきてしまってタイムアップには厳しい状況だった今を思えば悔しさはありますが判断を後悔していない、明日こそは230を出していいグリッドを獲得してそれで良しとしたいと語っています。

予選2日目の日曜日は全車1回ずつのアテンプトを行いますが、琢磨選手はそこで4列目か、少なくとも5列目には入りたいとのことです。


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