MPG4.3をキープせよ
今回のポコノでのキーポイントはズバリ燃費。
初開催ながらもポコノレースウェイは
インディアナポリスと1周の距離は同じで
レーススピードはほぼ同じなので
今年のインディ500でのMPG(1ガロンで走れるマイル数)を参考に
ポコノでのMPGは4.3=フューエルウインドウは32周と計算しました。
今年のインディ500でもそうでしたが
クラッシュなどのイエローは少なく、
今回のポコノでもオープニングラップでのヒンチ以外はクラッシュがなく
115周目(残り1スティントと半分)になった時点で
このままオールグリーンでのレースがほぼ確実となったために
各チームは燃費コントロールに非常にシビアになり始めていました。
特に100周目よりも前でピットインしていたチームはです。
マルコは「MPG4.2を4.6まで伸ばせ」などと無茶な指示がピットからでていましたし
パジェノーも「なんとかあと6周は走ってくれ」と各チームの焦りが一気に噴き出しました。
それまで画面的には大きな順位変動はなく
一見退屈なパレードが続いているように見えていましたが
実は各ピットはかなりあわただしくなっていました。
アンドレッティ勢はMアンドレッティ以外は生き残らなかったので
燃費勝負でどうなっていたかわかりませんが
ガナッシの3台は1回目のピットストップから3台を同じ周で入れてきているので
最初から4ストップの32周x5スティント=160周を狙っていたのでしょう。
レース序盤はイエローが出るかわからないという部分もありましたが
ガナッシ勢の狙いはうまくいきました。
なので、イエロー明けの第4スティント(71周目から)で
MアンドレッティはTカナーンを抜いて前に出てしまったのが運のつき、
ガナッシ勢はその後ろでぬくぬくと燃費を温存して100周目まで引っ張り
燃料カツカツのシボレー勢を横目に悠々と残り60周を走りぬいたのでした。
Tカナーンがウイングを破損してピットインした後も
112周目にマルコはWパワーを抜いてリーダーになってしまっているので
まだ、この時点でも燃費勝負という考えは無かったのでしょう。
まあ、レース終盤で一発イエローで出ていれば
状況は一変していたのですが。
2時間55分の生放送でした。
ダリオが燃費走行に徹して最後に逆転優勝、最終戦でチャンピオンになったレースを思い出しました
2009でしたっけ?
115周目あたりで各チームがハラを決めたようでしたね。
水面下での動きや緊張感をいかに視聴者にわかりやすく知らせるかは
非常に大事で、常にアンテナを張り巡らせて注意しています。