佐藤選手初優勝に寄せて(長文)

GAORA INDYCARをご覧のみなさま、放送スタッフのみなさま、
第3戦ロングビーチでの佐藤琢磨選手の圧勝、おめでとうございます。
初優勝はもちろんのこと、INDYCARの大名跡である#14に久々の勝利をもたらし、
とても意義深い瞬間でした。

このブロクに掲出された放送後のスタッフのみなさんの集合写真も、とても心に響くものでした。
「中継14年目で日本人初優勝」というカンペに、
これまでずっと地道にINDYCARの放送を続けてこられた、みなさんの想いと情熱が伝わってきました。

GAORA INDYCAR の実況放送は、松田さん、松浦さん、武藤さん、中野さん、鹿島さんというアメリカで実際に戦ったドライバーの経験と視点にもとづいたコメントがなによりも貴重であり、
それを楽しく回し、しかも正確に実況される村田さんのMCもお見事で、隣で聞き惚れていることもあります。
スタッフのみなさんも、いつも仕事しやすい環境をつくってくれます。
そんな素晴らしいみなさんとINDYCARでご一緒できて、とてもうれしく、光栄です。

これからもぜひ楽しく、内容が濃密なGAORAならではのINDYCARの放送を続けてください。

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私記
幼少期の1960年代に「サンデーグランドスタンド」という白黒のテレビ番組でインディ500やデイトナ500をみて以来、自動車レースが大好きになりました。だから「レースはバンクを走るもの」と誤解していた時期もありました。
人生で初めて覚えた外国人の名前は「A.J.フォイト」と「マリオ・アンドレッティ」でした。
IRL(現在のIndycar)発足当初にはエディ・チーバーや当時のIRLの副社長に声を掛けられてテキサスのレースに行きましたが、グランドスタンド裏のフォイトの売店で14番とAJのヘルメットの刺繍がはいったグッズやウエアも購入していました。
(近年エディがデイトナプロトで“コヨーテ”を復活させたのも感慨深いものでした)

佐藤選手にはデビュー年のカンザスで「すぐに勝てるよ」と宣告していたので、今回の勝利にとても安堵すると同時に、「ほら、言ったとおりになったでしょ」という誇らしい気持でもあります。

こんな経験がある人間なので、AJ.フォイトのチームの#14で日本人の佐藤琢磨選手が初優勝したというのは、とても感慨深いです。
佐藤選手にはもっともっと勝ってほしいですね。
そして、いつか“Speed Month”=5月に“アメリカンヒーロ”になってほしいです。
もちろん、INDYCARの勝負は実力があってもそう簡単には勝たせてもらえないことは、よ~くわかっています。
だからこそ、その勝利は貴重で偉大だと思っています。
だからこそ、INDYCARは魅力的だと思っています。
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