ハンターレイに起きた不幸



インディカーのエンジンはコンピューター(ECU)によって細かくコントロールされています。
燃料の濃さ、燃料の噴射タイミング、点火タイミングなどです。
ECUは写真の真中の黒い箱です。



マクラーレンの一社供給で全車が同じものを使用しています。
ECUはプログラムによってエンジンの特性を変えることができますが
各エンジンサプライヤーが独自に複数のプログラムを組んでECUにロードしています。

今回、ハンターレイはこのECUの調子が悪くなり
エンジンが正しく動作しなくなったということです。
まずレース序盤にプッシュトゥパス(P2P)が正しく動作しなくなりました。
ついには6気筒のうち何気筒かが正しく動作しなくなりスローダウンしてしまいました。

ピットからは「エマージェンシーモードを試せ」と無線で指示されていましたが
これは、WINDOWSでいうセーフモードのようなもので
ECUを再起動してエラーを起こしているプログラムを回避する機能です。
少なくともシボレーでは「エマージェンシーモード」と呼ばれているようですね。



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