【佐藤琢磨リリース】厳しいレース、クルマまとめきれず8位



【佐藤琢磨公式リリース】 インディカー・シリーズ第4戦は、カリフォルニア州のロング・ビーチ特設コースで行われた。

金曜のプラクティスでは、佐藤とレイホールでセッティングを分けていろいろと試した。「(今回はピットが一番前なので)、ピットからの眺めはとてもいいです。ただ、まだまだ他に遅れを取っているので、今夜はやるべきことがだくさんあります」と予選に向けてさらなるセットアップが必要のようだった。

土曜日の予選は12時10分から始まった。Q1のグループ1から出走した佐藤は1番手でQ2に進出したが、1’07.2626を出すものの8番手で、Q3進出には届かなかった。「(Q1とQ2の最後で)赤旗が出てしまい、レッドタイヤの評価が不完全のまま終わってしまいました。明日は表彰台にぜひとも乗りたいですが、おそらくタフなレースになると思っています」と予選後にコメントした。

日曜日は午前中にウォームアップが行われ、佐藤は新たなセッティングを試して5番手のタイムを記録した。

午後1時45分から行われた決勝。後方で接触があり、いきなりフルコース・コーションとなる。佐藤は8番手をキープしたまま周回を重ねるが、前のマシンを追い抜く勢いは見えない。無線でアンダーステアを訴えるが、最初のピットストップまではまだ遠く、我慢のレースをしているようだった。29周目に最初のピットストップ。タイヤをブラックからレッドに変えてアジャストして、コースに戻るが順位を上げることはできなかった。

その後パワーが自身のミスで順位を落としたために7位になるが、2回目のピットストップで再び抜かれて8位に。結局その後も前を脅かすことはできずに、8位のままレースを終えた。

優勝は、アレキサンダー・ロッシが安定した速さをみせて、ポール・トゥ・ウィンを飾った。


【佐藤琢磨選手のコメント】 厳しいレースでした。今週末は走り出しから良くなくて、それでも予選ではスピードアップをすることができましたが、赤旗もあってQ3に行くことはできませんでした。ただ4列目からのスタートなので、それなりに期待もしてレースに挑みました。今回はセッティングを煮詰めるというよりも、いろいろなセッティングを試してみましたが、結局クルマを完全にまとめることはできませんでした。レースもイエローも少なく、動きが少なくて、バジェノーともずっとやりあっていましたが、抜くには至りませんでした。2回目のピットストップではタイムをロスしてしまい、パワーにも行かれてしまいました。悔しかったですが、どうにもなりませんでした。最終スティントはレッドタイヤで行きたかったのですが、クルマのバランス重視でブラックタイヤで行きました。今回は前が誰もリタイアしなかったので、とにかくポジションキープでポイントを稼いで、ダメージを最小限にすることしかできなかったです。

1件のコメント

  1. 厳しいレースでもトップ10フィニッシュできるあたり去年からの進歩を感じますね。

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