【佐藤琢磨リリース】インディ参戦で初めてのポール・トゥ・ウィン!



【佐藤琢磨公式リリース】 インディカー・シリーズ第3戦は、アラバマ州バーミンガムのBarber Motorsports Parkで行われた。
金曜日に行われたプラクティス、佐藤は「コースにゴムが載って来るにつれて、マシンバランスとグリップを失って来ました」とスピードをみつけるのにかなり苦労したようで、総合14番手で初日を終えた。

土曜日の午前中のプラクティス3では、佐藤はなんとか5番手に着けることに成功した。午後3時過ぎから始まった予選。佐藤はグループ2から出走して、5番手で今季初めてのQ2進出を決めると、Q2では4番手を獲得してFirestone Fast Sixに進出した。6分間のアタックで佐藤は1’08.5934をマークして見事8回目となる、またパーマネントコースでは自身初となるポールポジションを獲得した。「夢のような結果でした。昨日はブラックタイヤもレッドタイヤもパフォーマンスに違いを感じられませんでしたが、今日は明らかにレッドタイヤの方が速かったです」と予選後にコメントした。2位にはチームメイトのグラハム・レイホールが入り、チームとしては2005年以来のフロントローを独占した。

決勝は現地時間午後4時15分から始まった。危惧されていたスタートの混乱も無く、佐藤はレッドタイヤを装着して見事なスタートでトップをキープする。17周目に最初のピットストップをするが、その際に左リアタイヤの装着に時間がかかってしまうが、28周目には再びトップに戻ることに成功する。37周目の2回目のピットストップはチームの見事な作業で、再びトップをキープ。フルコース・コーションが全くでないままレースは続いたが、56周目に、チームメイトのグラハム・レイホールがコース上でマシンを止めてしまう。またピット入り口でマックス・チルトンがバリヤに突っ込んでしまう。それを見た各マシンは一斉にピットになだれ込む。佐藤もピットクローズする前になんとかピットに入ることができて、佐藤はトップをキープしたまま65周目のリスタートを迎えた。リスタート後も佐藤は安定した走りをみせて走行を続ける。残り6周というところのターン8で突然コースオフをしてひやっとするシーンもあったが、その後も安定した走りをみせてインディに参戦して初めてとなるポール・トゥ・ウィンを成し遂げた。佐藤は今回のレースで54ポイントを獲得して、ポイント・スタンディングも3位に浮上した。2位にはスコット・ディクソン、3位にセバスチャン・ブルデェイが入り、ホンダが表彰台を独占した。
※GAORAでの再放送:4月8日(月) 21:30 ~ 24:30 4月11日(木) 23:00 ~ 26:00


【佐藤琢磨選手のコメント】 今日は本当に素晴らしい結果でした。これを可能にしてくれたボビー・レイホールとマイク・ラニガンに心から感謝します。そしてグラハム・レイホールにも感謝します。今回グラハムとは緊密に連携してきましたし、コンペティティブな関係でもありました。最初のピットストップで少し遅れを取りましたが、それもレースです。ドライバーも誰でもミスは犯しますし、その後自分もコースオフしてしまいましたが、今日のクルマは本当に素晴らしかったです。本当に厳しい戦いでしたが、優勝できて本当に良かったです。

8件のコメント

  1. 辻野アナデビュー戦で、琢磨選手ポール・トゥ・ウイン!
    この際、次戦もスタジオの片隅で「招き猫」待機と言うのはいかがでしょう?
  2. ほんと琢磨選手カッコよかったです!
    次戦も大期待です!!
  3. グラハム君は残念だったけど、琢磨選手が勝利してくれて本当に嬉しい。

    次戦は琢磨選手初勝利の地・ロングビーチ。連勝目指して頑張ってほしい。
  4. 琢磨選手の満面の笑みに朝から元気もらいました!

    レースを終えようとしているところでのコースオフ…。
    あれこそが琢磨選手のスピリッツだと私は思います。
    no attack, no chance
    どんな時でもどんな状況でも挑戦することを諦めない琢磨選手だからこそ、レジェンドである御大の14号車のステアリングを握ったし、着実に結果を残している。
    これからもGAORA を通して応援続けます!
    感動をありがとう!
    GAORA スタッフの皆さんにもありがとう!
  5. とにかく観ていて長い長いレースでした。
    INDY500もそうでした。残り5週でトップに立ってから、そして最後の周回。
    リスタートに関してはバッカマーカーが良いところにいてくれたので何の心配もなかったのですが、残り15周、10週と終わりが近づくとともに長く感じます。
    サッカーのW杯でも、日本がリードしている試合は、アディショナルタイムの1-2分ですら長く感じます。

    レースファステストはパワーに持ってかれたのが悔しいです!
  6. 世界的トップフォーミュラで日本人の”退屈な”横綱レースが見れるとは感無量でした!
    とは言っても、琢磨さん、不運引き寄せがちだから(汗)、トップ快走でもずっとドキドキでしたが、グラハムストップ、終盤コースアウトの不運(?)も跳ねのける速さでしたね!
    ここから記憶に残るレーサーから記録に残るレーサーへ変わる!
  7. 琢磨さん
    素晴らしいポールトゥウィンでした。
    初勝利のときのトップになった後の
    安定したペースドライブを思いだしました。
    次はまだ達成してない
    ショートオーバルでの勝利がみたいですね!
    (今年はアイオワとゲートウェイしかないですが)
    そして、悲願のシリーズチャンピオンを\(^_^)/

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