混乱したティム・シンドリック
インディカーではイエロー発生後のピットオープンからリスタートまで最低でも5周は必要になります。
今回は最低限でも以下の周回が必要でした。
L196(5L to go) リードラップカーピットイン
L197(4L to go) ラップダウンカーウェーブアラウンド(ラップバック)
L198(3L to go) ラップダウンカーピットイン
L199(2L to go) ラップダウンをピットスルーさせてリードラップ5台を前に
L200(FINAL LAP) レースリスタート
しかし、今回はピットオープンしたのは(3L to go)だったので、その時点でルール上、イエローチェッカーは決まりでした。
よって、パンクしていない限りはタイヤ交換は全くの無意味で、その時点でのピットストップは燃料が足りない以外の理由が見当たりません。
現地NBCSNも解説のポール兄貴は(4L to go)に差し掛かった時点で「もうこれはリスタートは無い」とコメント
ニューガーデンがピットインしたのを見てベルは「もうラップダウンカーをウェーブアラウンドさせられない、リスタートさせる時間は無い」とコメント。
結局、ピットストップしたニューガーデンとウィッケンズはタイヤ交換のみの作業を行っていましたが、担当ストラテジストの判断ミスだとしか思えません。
しかしながら、リードラップ5台が全車ピットインした場合はピットストップコンテストで順位が決まったという珍事も起こりえたわけではありますが。
ピットインの指示を拒否したヒンチと琢磨選手は極めて冷静でした。
ボビーを非難する声が少なくないようですが、あの時点で残り70周以上あったので
レースカーが決まっていれば2ポジションダウンはさほど影響なかったのでは?
琢磨選手ピットイン前で5位だったウィッケンズはリーダーから約5秒遅れ。
琢磨選手ピットアウト後で5位の琢磨選手はリーダーから約7秒遅れでした。
フェニックスのラストイエローでピットストップして順位を落としているので
ボビーにはあらかじめ状況によってはドライバー判断で行くことを伝えてあったようです。