【佐藤琢磨リリース】終始力強い走りで今季初の3位表彰台



【佐藤琢磨公式リリース】 インディカー・シリーズ第11戦は、アイオワ州のIowa Speedwayで行われた。午前中に行われたプラクティス1では、「ちょっと今日のクルマは、まだいいレベルに達していないです」とダウンフォースが大幅に減った今年のエアロキットにかなり手こずっていた。
 2時30分から行われた予選、佐藤は9番目のアタックで178.708mphを記録して、10番グリッドを獲得した。「僕たちのチームはここでのテストをスキップしたため、プラクティス1はとても忙しかったです。新しいエアロキットでいいバランスを見つけることに本当に苦労しました。そんな中での予選10番手は良かったですが、もっとクルマを速くしなくてはいけないです」とコメントした。
 その後行われたプラクティス2では、さらに順位を上げて8位となり、決勝での追い上げが期待された。

 決勝は現地時間午後1時40分から行われた。スタート時の混乱は無く、佐藤は10番前後で走行を続ける。50周を過ぎたあたりからポジションを少しづつ上げて行き、最初のピットストップの時点で5位まで浮上する。

 次のピットストップのタイミングでイエローコーションが出て、佐藤は4位で前を追う展開となる。214周目にはヒンチクリフをパスして2位に浮上。224周目に上位陣が3回目のピットインをするが、佐藤はそこで2周ステイアウトする。

 その結果、5位まで落ちてしまい、ステイアウトは失敗だったかに見えた。294周目に、周回遅れのカーペンターがハーフスピン、そこへ佐藤が通過して接触して2回目のイエローコーションとなる。しかし佐藤のマシンには大きな影響は無かったようでそのまま5位で走行する。

 イエロー中の297周目に、前を行くニューガーデンとウィッケンズが給油のためピットイン。佐藤は3位に浮上する。レースはそのままイエローチェッカーとなり、今季初の3位表彰台となった。優勝は終盤トップに立ったヒンチクリフだった。


【佐藤琢磨選手のコメント】 今日のレースはとても楽しめました。僕たちのチームはここでのテストをスキップしたために、最初のプラクティスでは苦労しましたが、エンジニアリングスタッフのがんばりで、非常に良いクルマになりました。ラストスティントでポジションをいくつか落としてしまいましたが、結果的に戻ることができました。カーペンターとの接触は、僕には彼がスピンしているのが見えませんでした。突然彼のマシンが横に来てびっくりしましたが、マシンに大きなダメージはありませんでした。とにかく、今回はチームのがんばりで本当にいいクルマを手に入れることができました。みんなに感謝したいです。

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