【佐藤琢磨リリース】ノー・コーションのタフなレースで今季最高位の4位
【佐藤琢磨公式リリース】 インディ第10戦は、ミシガン湖の西岸ウィスコンシン州エルクハート湖近くのロード・アメリカで行われる。
佐藤はプラクティスでセットアップに苦労するも、予選1をなんとかグループ2から5位で抜け出すことに成功した。予選2はなんとコンマ4秒以内に10台がひしめく大混戦となったが、佐藤は100分の4秒差でFAST 6を逃して7位となった。
「惜しかったです。でも、朝のプラクティスまでの状況を考えれば、かなりいい戦いができました」と予選後に語った。
決勝は快晴、気温も23度と昨年よりもかなり暖かい絶好のレース日和となった。正午過ぎに始まったレース、スタート直後予選2位のパワーが失速する。それで隊列が乱れたところを佐藤はアウトからプッシュして、一気に5位まで上がり、さらにその後4位まで浮上した。
1回目のルーティンのピットイン1番乗りは佐藤。佐藤は着実な走りで前を追い続ける。2回目のピットアウト後のサード・スティントで、コースに復帰したばかりのロッシと激しいバトルとなるが、ロッシが無理やり佐藤を押しのけて、佐藤はコース外にはじき出されて順位を下げてしまう。しかし、その後再びロッシをコース上でパスして、4位に復帰することに成功した。
最終スティントはトップグループはすべてニューレッドを装着。接戦が期待されたが、各車前との差を縮めることはできず、レースはノーコーションのまま終了。1位はポール・トゥ・ウィンのニューガーデン、2位はハンターレイ、3位は予選8番手から浮上したディクソンとなり、佐藤は今季最高位の4位でフィニッシュした。
【佐藤琢磨選手のコメント】 ロード・アメリカはオーバーテイクが可能なサーキットですが、やはりスタートで順位を上げられることに越したことは無いので、今日はイン側スタートでしたが、アウト側がけっこう空いていたので、ターン1に向けて外からかぶせました。今回は早めのピットインで行きました。早めに入るデメリットもありますが、イエローが出たときなどはアドバンテージにもなりますし、また、今日僕とグラハムはものすごくダウンフォースを削って行ったので、それもあってできるだけ早くタイヤを交換して、最後のスティントはニュータイヤだと分かっていたので、ショート、ショート、ショートで行って、最後のスティントをちょっと長めにしました。ミッドスティントはグラハムは新品ブラックで、僕はユーズドのレッドを選択しましたが、僕としては最後のニューレッドのバランスを崩したくなかったので選択したのですが、あそこは新品ブラックの方が良かったかもしれません。サード・スティントでロッシに追い出されたのは、正直熱くなりましたが、結果的にコース上で抜けたので良かったです。ロードコースでこれだけ激しくバトルをして、表彰台には届きませんでしたが、4位フィニッシュできたことは、チームにとっても僕にとっても大きな自信に繋がりましたし、これから後半に向けていいリザルトを目指して行きたいと思います。
ロッシは2回ともペナルティが出ないなら、もうインディカーはあのような走りOKって見解なんですよね…。次のエアロではバンパーつけた方が良いですね。
もしロッシが無理やりインサイドに突っ込んできて外側のレースカーに接触していればペナルティが出ていたでしょうね。
アウトサイドから仕掛ける場合はある程度のリスクが発生すると思います。
故意に押し出すことはありえません。アクシデントになるほか
自分のレースカーにもダメージが及ぶ可能性もあります。
2台の接触は審議されましたがレーシングアクシデントとして不問となっています。
ロッシはあの周はアウトラップで琢磨選手はピットアウト後2周目でした。
ターン5でロッシのアウトから仕掛けずにインに飛び込んでいれば違った結果になっていたでしょう。
私はインディカーの判定結果を尊重したいと思います。