【佐藤琢磨リリース】序盤の不慮の接触で後退、追い上げて10位



【佐藤琢磨公式リリースより】 インディカー・シリーズ第5戦は、インディアナ州IMSのロードコースで行われる。インディ500が行われる5月27日まで、各チームはここIMSに滞在することになる。

 最初のプラクティスでは、1:10.1824で5番手に付けて「今週末はいい感じで行けそう」と思った佐藤だが、プラクティス2では、グリップバランスに苦戦して17番手まで順位を落としてしまう。

 予選は午後4時30分から始まった。佐藤はラウンド1をグループ2から出走、5番手でラウンド2に臨んだ。コンマ5秒の中に12台がひしめく大混戦となったが、佐藤は11番手でFirestone Fast 6への進出は叶わなかった。「このサーキットは追い越しがチャレンジングで、1周で2回はチャンスがあるので、それを活かしてレースを戦いたいです」と予選後に佐藤は語った。

 土曜日の午前中に行われたファイナル・プラクティス、佐藤はセッティングを替えて臨んだが、再び17番手と順位を下げてしまい、決勝までにさらなるセットアップが必要になったようだ。

 決勝は現地午後3時50分にスタート。気温は28℃とかなり蒸し暑い。佐藤はアウトから一気にポジションを上げて7番手まで浮上する。しかし、ターン5でコースアウトしたピゴットがジャンプするようにコースに戻り佐藤のマシンに接触。佐藤はグリーン上にはじき出されて、21番手まで順位を落としてしまう。

 その後すぐにイエローコーションとなり、佐藤はチェックのためピットイン。無事にコースに戻るものの最後方からの追い上げを強いられてしまう。

 23周目にルーティンのピットインをするまでに6位まで順位を上げていたが、ブラックタイヤに履き替えてから全くペースが上がらない。38周目にピットインした時点で23位と絶望的な展開だった。レッドタイヤに戻してからは、少しずつ順位を上げていった佐藤だが、56周目にニューガーデンがスピンして、本日2回目のイエローコーションが出る。58周目にピットオープンと同時に全車が一斉にピットイン。すべてのドライバーが最後のスティントで燃費走行を強いられることになった。しかし、佐藤は19位から1台ずつパスしていき、残り5周で10位まで復帰、そのままチェッカーとなり、今季2回目のトップ10フィニッシュとなった。

 優勝はうまい走りを見せたウィル・パワーがポール・トゥ・ウィンを成し遂げた。


【佐藤琢磨選手のコメント】 スタートが上手く決まって多分6番手くらいまでは行ってた思うのですが、ターン5で突然ピゴットが飛び出て来て、グラベルに追い出されてしまい、そのため順位を大きく落としてしまいました。その後ブラックタイヤでのマネージメントに完全に失敗してしまい、他のマシンがレッドタイヤからの落ち幅が1秒から2秒くらいのところ、2秒から3秒くらい落ちてしまい、どうにもなりませんでした。最後のスティントで全車が燃費走行でペースは落ちましたが、その中でバトルもできて10位まで順位を上げることができたのは良かったと思います。

2件のコメント

  1. 最後は燃費が心配になるほどの追い上げでした!しかし、毎回毎回不運が襲ってきますね。お祓いした方が良いと思います。
    1. Daisuke8849さんへ
      大きなダメージは無く、予選より1ポジションあげられたのは何よりでした。

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