【佐藤琢磨リポート】下位からの怒涛の追上も、不運な接触で叶わず



インディカーシリーズ第3戦は、佐藤が得意とするストリートコースのロングビーチだ。2013年に佐藤はここでインディ初優勝を成し遂げた。

 13日に行われたプラクティス、午前のプラクティス1は快晴ではあるが気温22度、午後のプラクティス2は気温が一気に30℃を超え、各チームのマシンセッティングの対応が注目された。

 佐藤はプラクティス1を6位(1:08.9295)、プラクティス2は4位(1:09.0544)と順調な仕上がりに思われた。14日の午前中に行われたプラクティス3は、気温が再び21℃とプラクティス1とほぼ同じコンディション。佐藤は1:07.8120とタイムアップをするものの、15位と大きく順位を下げてしまった。他のチームのタイムアップの伸びしろが大きかったようだ。

 予選は午後3時半過ぎから始まった。佐藤はグループ2、「最初のラップは、トラフィックに引っかかり、タイヤを温めることができませんでした。2ラップ目は、ターン1でローカルイエローが出てしまい、その後はマルコ・アンドレッティにコースを塞がれてしまい、残念な結果になってしまいました」と、佐藤は不本意にも1:08.6340で22位と大きく出遅れてしまった。

 決勝は、現地時間午後1時40分にスタート。スタート直後のターン1で接触があり、いきなりイエローコーション。佐藤は後方から着実に追い上げて、1回目のルーティンのピットインまでに他車のピットインはあったものの6位まで順位を上げてきた。

 その後42周目に2回目のイエローコーションが出されたが、この時点でもしっかり6位をキープしていた。このコーションが開けた後の47周目のターン5で、前を走っていたハンターレイが突然挙動を乱し、真後ろにいた佐藤は、それを避けようとしたが、ハンターレイと接触してしまう。見た目には大きな被害は無さそうだったが、当たりどころが悪かったようで、佐藤はピットで修復に大きく時間を取られてしまう。

 修復を終えて再びコースに戻ったものの、すでに11周もラップダウンしており、結局21位でレースを終えることになった。

 優勝はポールからスタートしたアレキサンダー・ロッシが万全のレースで優勝した。



【佐藤琢磨コメント】 今日のレースはタフでもあり、エキサイティングなレースでもありました。午前中のウォームアップの後、ストラテジーを一つに絞り、それに向けてセットアップを変更しました。その甲斐があって、後方から1台ずつパスすることができ、6位までポジションを上げることができました。2回目のコーションの後に、ターン5でハンターレイのマシンが突然不自然な動きをしたために、それを避けようとしましたが、軽く接触してしまいました。ところが、予想外に重症でサスペンションを交換することになってしまい、大きく順位を落とすことになってしまいました。ただ、私たちはこの3レースでたくさんのことを学んだので、ポジティブに次のレースに挑みたいと思っています。

2件のコメント

  1. 解説の黒澤さん、去年は花粉症に大変そうでしたが今年は大丈夫でしたか?ロッシの一人旅…。やらかしてたのは、ハンターレイとブルデー。ブルデーが、ディクソンを鮮やかに抜いたように見えたのもペナルティー。ブルデーのチームメイトがやらかしてピットに入れず守ったブルデーにタイヤ交換したディクソン。知らなかったとはぐらかしたマイクハル。ジョーダンキングがブルデーに追突してハンターレイが被害を受けるかたちに…。いろんなことがあったロングビーチ。ハンターレイとブルデーかわいそうだ。あと、レイホールが怒ってやってらんないって訳したあとの黒澤さんのあんたがやったんでしょうは笑いました。あと、TKのチームメイトがヒューチャーされると思ったらずらをかぶったTK(笑)19歳と43歳のコンビと紹介したとき黒澤さんの首が太いのと細いコンビにも大爆笑させていただきました。武藤さん、ライバル出現ですか!?

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