【佐藤琢磨リポート】セットアップ、ストラテジともに決まらず苦戦の11位



【佐藤琢磨公式リリース】 インディ第2戦は、アリゾナ州フェニックスのISM Raceway。シーズン前のここでのテストで、佐藤が所属するRahal Letterman Lanigan Racingの2台は、非常に調子が良かったが、気温やトラック・コンディションが大きく変わった今回、2台とも厳しい対応を迫られたようだ。

 現地時間午後2時から始まったプラクティスでも、レイホール17位、佐藤18位と後方に沈んでしまった。

 予選は午後5時から始まった。佐藤は12番目のアタックで、182.96mphで13位となった。チームメイトのレイホールは12位だった。「予選のためにマシンのセットをかなり変更する必要がありました。予選中もマシンのふらつきがあり、セットが決まらず、事前の予想を裏切り残念な結果でした」と、マシンのセットアップにかなり手こずっているようだった。
 午後8時から行われたファイナル・プラクティスでもどうにか10位とマシンに大きな改善は見られなかった。

 今回の決勝はナイトレース、7日の午後6時40分にグリーンフラッグが切られた。今シーズンはホンダ、シボレー共通のエアロパッケージが導入されたが、その効果が今回のオーバルレースでどう現れるかが注目された。

 佐藤は13番手からスタートするが、すぐに一つポジションを落としたまま最初のセグメントを終える。43周目、イエローコーションで全車一斉にピットイン。このタイミングで佐藤は9番手までポジションを上げた。しかし、その後はイエローコーションも出ず、各車ともにアンダーグリーンでのピットインのタイミングで多少の順位変動が見られるくらいで、レースに大きな動きはなかった。

 レースが動いたのは229周目、2位を走っていたエド・ジョーンズがウォールにヒットし、2回目のイエローコーションが出された。ここで、ラップリードしていた11台のうち、8台がピットインを選択。佐藤もピットインを選んだ。レースは243周目に再開、ニュータイヤを履いた8台とステイアウトした3台の激しい順位争いが始まった。しかし、佐藤はその争いに加わることができず、結局11位でチェッカーを受けた。レースはピットインを選択したニューガーデンがステイアウト組を抜き去り優勝した。



【佐藤琢磨コメント】 2月にここで行われたオープンテストでは、今年からエアロがユニバーサル仕様になり、とてもいい調子だったので、今回のフェニックスでは久しぶりにショートオーバルでいいレースができるだろうと期待していました。しかし、オープンテストの時とはコンディションが違うとは言え、マシンのセットアップは全く決まらず、今日のレースは非常に苦しかったです。ストラテジーも完全に失敗だったと思います。第2セグメントでもっと早くピットインしても良かったと思います。最後のイエローでニュータイヤに履き替えましたが、リスタートでニュータイヤの恩恵を感じることができませんでした。次回は大好きなストリートのロングビーチですので、気持ちを切り替えて頑張ります。

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