室屋義秀選手が今季2人目(史上4人目)のインディアナポリスチャンピオンに



現地10 月15日にインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)でエアレース世界選手権の最終戦が行われ室屋義秀選手が大会を制してシリーズチャンピオンに輝きました。

今年のインディ500チャンピオンである佐藤琢磨選手も現地観戦し、室屋選手のタイトル獲得を祝福しました。

これで室屋選手はエアレース世界選手権を制した初のアジア人となり、ブリックヤードを制した日本人としては4人目となりました。

ブリックヤードを制した初の日本人は1994年にシニアPGAブリックヤードクロッシング大会で優勝した青木功さんです。

IMS敷地内には「ブリックヤード・クロッシング」ゴルフコースも併設されていて、スピードウェイのインフィールドには18ホール中4ホールがあります。

その後、2007年のF1世界選手権USGPのサポートレースとして開催されたインディライツで武藤英紀選手が優勝しています。

エアレース世界選手権の会場となったIMSは”タイヤと翼”のシンボルマークから見てもわかるとおり、自動車と航空機のレースフィールドとして開設されました。1909年完成後最初のレースは熱気球レースでした。


優勝した室屋選手はレース後に愛機をブリックヤード(スタートフィニッシュラインに残された1ヤード調のレンガ敷きの部分)に止めて、勝者の恒例行事であるブリックへのキスをしました。

レース前日の土曜日に琢磨選手と会った室屋選手は「琢磨選手はものすごいエネルギーを内に秘めていて、彼からものすごく強い情熱を感じました。それがモチベーションにつながりました。」とコメント。

一方で土曜日に操縦席に乗せてもらった琢磨選手は「超興奮しました。彼のフライトもすごかったし、いっしぃおに来た彼の家族にとっても最高だったとおもいます。」と語っています。


レース決勝は曇り、ポイントリーダーのマーティン・ソンカ(チェコ)を追う室屋選手は第1ラウンドで2秒のペナルティを科せられ、苦しい状況に立たされましたが、ファイナル4に進出。

4ポイント差でソンカを追う室屋選手はファイナル4を制してもソンカが3位以下にならないと優勝できない状況。

強風の中、多くの選手が翼をパイロンに接触させる中で、室屋選手は1分3秒026のベストをマーク。一方でソンカは1分7秒280で4位に終わり、室屋選手の優勝とシリーズタイトルが決定しました。

場内に君が代が流れる中、室屋選手は日の丸を片手に表彰台の頂点に立ったのでした。

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