【佐藤琢磨レースリポート】 インディカー最終戦ソノマ



【不運なパンクで結果出せずも、来シーズンの健闘を誓う】 インディカー・シリーズは第17戦を持って今シーズン最後となる。会場はカリフォルニア州ソノマ。佐藤は、フリー走行でマシンをセットアップしていくが、「マシンのバランス的には満足が行ってない。予選では風も今より吹くだろうし、路面温度ももっと上がるので、どれぐらいまでコンディションにあわせられるかわからないですね」と予選までにさらなる分析を進めることになった。

 土曜日の予選、佐藤はグループ1からの出走。これを4位で突破すると、予選2も5位で突破。FAST SIXでも健闘して、ペンスキー勢4台に続きホンダ勢トップの5位で予選を終えた。「素晴らしい感覚でした。5位はポールポジションではありませんが、今僕たちがやるべきことには達成したと思っています。これはアンドレッティチーム全員で成し遂げたポジションだと思います」と佐藤は予選後に語った。

 決勝は現地時間午後3時50分、快晴のもとスタートした。スタートから各所で激しいポジション争いが展開され、佐藤はその煽りを受けて、コースからはみ出してしまい、その結果順位を8番手まで落としてしまう。その後もペースが上がらず、前方と少しずつ差が開いてしまった。8周目、タイヤがパンクしてしまい、佐藤は自力でなんとかピットまで戻りコースに復帰するが、この時点でラップダウンしてしまう。レースはフルコースコーションが一度も出ず、ラップバックするチャンスもないまま進み、最後は63周目にコース脇にクルマを止めて、今シーズンのレースを終えた。

 優勝はシモン・パジェノー、チャンピオンにはジョセフ・ニューガーデンが輝いた。佐藤は、後半の失速が響いたものの、自己最高位のシリーズ8位となった。



【佐藤琢磨選手のコメント】  隣のディクソンと前の4台が、チャンピオンシップ争いをしているので、その点はリスペクトしながらスタートを切りました。ディクソンとはターン3でサイドバイサイドになりましたが、全く無理をせずクロスをかけて自分のボジションを守ろうとしました。その後ターン4でチームメイトのアレックス(ロッシ)が入って来て、ターン5でサイドバイサイドになったのですが、なぜか幅寄せをされてしまい、そのまま押し出されてしまいました。彼のアンフェアな走りには残念な思いです。その結果順位を大きく下げてしまい、それが要因かは分かりませんが、タイヤがパンクしてしまい、その結果ボディカウルを痛めてしまったために、大きくダウンフォースを失っての走行となってしまいました。

 今シーズンは忘れられないシーズンとなりました。インディ500での優勝、またその後も決勝こそ外的要因などで結果が伴いませんでしたが、予選ではいいパフォーマンスを示すことができました。これらすべては26号車の全員と成し遂げたもので、一緒に戦えたことを強く誇りに思っています。

 ご支援いただいた多くの皆様に深く感謝するとともに、来シーズンもインディで大暴れするつもりでいますので、引き続き応援よろしくお願いします。

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