ウェットかドライか?



スタート前のグリッドでSディクソンのチームクルーがレースカーのセッティングを変更していました。路面がほぼ乾いていたこともあってウェット用セッティングからドライ用のセッティングにしていました。
ではどこをのどのように変えるのか?

①ダウンフォースはウェット=多め、ドライ=少なめ ウェットでは摩擦力の減少によってタイヤのグリップが大幅に減少するので、ダウンフォースを多めに増やします。ドライではスリックタイヤがグリップを発揮するので空気抵抗が過大にならないようにダウンフォースは必要最小限にします。

②サスペンションはウェット=柔らか目、ドライ=固め サスペンションが柔らかいと荷重移動がより大きくなり、タイヤへの接地圧力をより高くすることができます。その分車体の上下動やピッチング、ローリング量が増えます。ドライでは車体の上下動などはダウンフォースレベルの変化を起こしてしまうので、グリップ十分に得られる状況では車高を極力安定させてダウンフォースの前後のバランス変化を最小限に抑えます。
③車高はウェット=高め、ドライ=低め サスペンションを柔らかくすることで車体の上下動などが増えるので、底を打たないように車高を上げます。ドライでは足回りが固く底を車体の上下動がすくないので安定したダウンフォースを得るために車高は最小限にします。

このようにウェット用のセッティングでドライコンディションを走ると、ダウンフォースが多くてドラッグが増えストレート速度が落ちる上にコーナーリングでは大きな挙動で車体が暴れることになります。

ディクソンのクルーはスプリングとショックアブソーバー交換しウイングの角度を変更していたようです。

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