ユニバーサルキット車両が初の実車走行



現地25日朝9時過ぎ、インディアナポリス・モータースピードウェイを2018シーズンから使用されるユニバーサルキットを装着したインディカーが初走行を行いました。

ファン・パブロ・モントーヤがドライブするブルーのシボレーエンジン搭載車がコースインすると、その15分後にオリオール・セルビアがドライブするホンダエンジン車がコースイン。両者は各パーツが正しく機能するかどうかインディカーが作成したチェックリストに沿ってプログラムをこなしていきました。

インディ500で2勝し、今年のインディ500では6位フィニッシュしているモントーヤは「初走行にはわくわくする。うまくいけば来年のインディ500はこれで走っているんだからね。」とコメント。

両ドライバーは先の週末にスピードウェイのすぐそばにあるダラーラのファクトリーで、ユニバーサルキットの特性を事前学習すべくシミュレーターでテストを行ってきました。

ホンダエンジン搭載車をテストドライブするセルビアは「テストドライバーに選ばれて光栄です。新車のテストに貢献できることを光栄に思う。」とコメントしています。

インディカーの競技部門の最高責任者であるジェイ・フライは今回のスピードウェイでのテストとミッドオハイオ、アイオワスピードウェイでのテストを通じて基本性能の確認を行いたいと述べています。

今回のユニバーサルキットはこれまでのエアロキットとは全く違う手法で開発されてきました。まずはスタイルありきで、それに適切な空力性能と高い安全性能を盛り込むという”リバースエンジニアリング”で開発されてきました。

パーツはこれまでシミュレーションや風洞トンネルなどでテストされてきましたが、実車で走行するまでは何が起こるかわからないとJフライは懸念してきました。

「希望的観測は禁物で、このように新しいものをテストするときには”バグ”はつきものだ。今回はテストと言うよりも確認作業に近い。」とフライは述べています。

この後に3か所で行われるテストはすべてインディカーの管理下で行われ、その後、秋に各エンジンマニュファクチュアラーには2台づつのユニバーサルキットが供給され、最大4日間までテストできるとしています。



火曜日のテストで2台は延べ100周以上を走行。2000年からインディカーをドライブするベテランのセルビアは「1周目から全く違和感はなかった。ピットアウトから全開で走れて、すべてが順調だった。」とコメント。モントーヤは「見た目も走りも最高。全チームがこのレースカーを使ってレースができることは素晴らしい。」と語っています。

テストは午後5時までみっちりと行われ、プログラムも順調に消化されたとということで明日水曜日のテストは必要ないとの判断が下されています。

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